2019年11月16日 11:38 公開

ワシントンの米連邦地裁は15日、共和党系ロビイストでドナルド・トランプ大統領の長年の盟友、ロジャー・ストーン被告に対して、連邦議会への偽証や証人買収などの罪状7件について、有罪を言い渡した。

評決によるとストーン被告は、2016年米大統領選で民主党候補のヒラリー・クリントン氏に不利になる漏洩(ろうえい)メールを、告発サイト「ウィキリークス」がいつ公表するのか情報を得ようとしたことについて、連邦議会で偽証した。被告は2016年選挙に対するロシアの介入について調べる下院情報委員会に対して、偽証したという。陪審団は2日間の評議の末、有罪と判断した。

証人買収の量刑は最長禁錮20年。他の罪状の量刑はそれぞれ最長禁錮5年。

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トランプ氏の反応は

有罪評決を受けて、トランプ氏はストーン被告が「この国の歴史で見たことがないほどの二重基準」の被害者だと反発。クリントン氏のほか、自分と対立してきた多くの情報機関当局者もうそをついたと主張した。

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1195389486659776512


これに対して、2016年選挙の最中にメールをハッキングされたクリントン陣営のジョン・ポデスタ選対委員長(当時)は、ストーン被告への有罪評決を大いに歓迎。「エコノミーの中央席で、今から大西洋を越える長時間フライトで出発する。ただゆったりリラックスして、これを楽しもうと思う」と、有罪を伝える記事をツイートした

https://twitter.com/johnpodesta/status/1195441075856519171?s=20


ウィキリークスが公表したポデスタ氏を初めとする民主党幹部のメールは、ロシアのハッカーが盗み取ったものだと、後に米情報機関やロバート・ムラー特別検察官が捜査の末に結論した。

トランプ氏はこの日、ストーン被告への評決に先駆けて、自分に対する弾劾公聴会の最中に、証人を非難するツイートをしていた。

有罪になる側近は6人目

2016年選挙へのロシア介入とトランプ陣営の関係を調べたムラー特別検察官によるいわゆるロシア疑惑捜査の結果、有罪になったトランプ氏の側近や顧問は、ストーン被告で6人目。

被告は宣誓証言をしながら、トランプ陣営幹部との会話内容や、ウィキリークスとのやり取りについて、さらにはメールなどの存在について、下院情報委に偽証したとされる。

検察側は、ストーン被告が偽証したのはトランプ氏のイメージを守るためだったと主張した。

これに対してストーン被告は、自分が逮捕・起訴されたのは政治的動機によるものだと反論していた。

(英語記事 Roger Stone: Trump ally convicted of lying to Congress