2019年11月27日 11:37 公開

バラク・オバマ前米大統領など各国の著名人が訪れることで有名な東京のすし店が、レストランガイド「ミシュラン」の最新版から除外された。

「すきやばし次郎」は2007年以来、ミシュランに掲載され続けており、2011年にはドキュメンタリー映画「二郎は鮨の夢を見る」でも有名になった。

しかし、一般客からの予約を受け付けなくなったことで、2020年版のミシュランから外されることになった。

現在、すきやばし次郎で食事をするには、常連客になるか、特別なつながりを持つか、一流ホテルを通じての予約しか方法がないという。

同店は小野二郎氏と、息子の禎一氏が経営している。店には10席しかなく、おまかせコースは4万円からだ。

2014年にオバマ前大統領と安倍晋三首相が食事をしたことで注目された。この時オバマ氏は、今まで食べた中で一番おいしいすしだと話したという。

ミシュランの広報担当はAFP通信の取材に対し、「すきやばし次郎が一般からの予約を受け付けなくなったことを確認した。そのため、掲載の対象から外れた」と説明した。

「誰もが食事をしに行けるレストランを紹介することがミシュランの方針だ」

英情報誌「オブザーバー・フード・マンスリー」のアラン・ジェンキンス編集長は、ミシュランから除外されても小野氏は困らないだろうとみている。

BBCの取材でジェンキンス氏は、「一部の観光客は気にするかもしれないが、店側がどうかは分からない」と語った。

「実際のところ、映画とオバマ氏以降、小野氏は世界で一番有名な存命のすし職人になった。それでもう十分かもしれない。高齢だし、たった10席を埋められればいいので」

「エリート・トラヴェラー」のレストラン批評家アンディー・ヘイラー氏は、「魅力的」な報道とはうらはらに、日本のレストランガイド「食べログ」の東京のすし店ランキングで、すきやばし次郎は34位だと指摘する(掲載時点)。

「ミシュランは2008年から東京版を発行しているが、『壬生』や『京味』といった有名だが会員制、紹介制の店は対象にしていない」

ミシュランをめぐっては先に、ロンドンの3つ星すし店「ジ・アラキ」が、シェフの荒木水都弘氏が東京に戻ったことをきっかけに、星を全てはく奪された。

また2017年には、フレンチ・シェフのセバスチャン・ブラス氏が「大きなプレッシャー」を感じるとして、ミシュランの星3つを返上している。

(英語記事 Michelin drops exclusive Tokyo sushi restaurant