2019年11月27日 12:42 公開

ドナルド・トランプ米大統領の弾劾調査を進めている米連邦議会下院の司法委員会は、12月4日に開く同委員会初の公聴会に、トランプ氏の出席を呼びかけた。

下院司法委員会のジェロルド・ナドラー委員長(民主党)は、トランプ氏に文書で、公聴会への出席を促したと説明。出席するか、「手続きに文句を言うのをやめるか」選ぶ機会を大統領に与えたという。

公聴会に出席した場合、トランプ氏は証人に質問ができる。

弾劾調査の公聴会は、これまで下院情報委員会が開いていた。

「歴代大統領のように」

ナドラー委員長は、「大統領がどんな選択をするかだ」と説明。「この機会を生かして弾劾公聴会に出るか、調査手続きについて文句を言うのをやめるかだ」と述べた。

「トランプ氏が歴代大統領のように、直接または弁護士を通して調査への参加を選ぶよう期待する」


トランプ氏に送った手紙で委員長は、公聴会は大統領にとって弾劾の歴史および憲法上の根拠を話し合う機会になると伝えたと話した

「招待」に対するトランプ氏の回答期限は、12月1日午後6時までだという。

不正な圧力あったか

トランプ氏については、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と7月に電話会談をした際、政敵のジョー・バイデン前副大統領について捜査を依頼したことが明らかになっている。

弾劾調査では、トランプ氏が軍事援助を停止すると脅して、ウクライナに圧力をかけた疑いについて調べている。

トランプ氏は不正行為はなかったと主張し、弾劾調査を「魔女狩り」と批判している。


12月3日に報告書

下院情報委員会は先週、2週間にわたった公聴会を終えた。公聴会が開かれる以前は、関係者が非公開で証言をしていた。

同委員会のアダム・シフ委員長(民主党)は、弾劾調査を進めてきた情報、監視・政府改革、外交の3委員会が現在、報告書をまとめていると説明。12月3日に公表すると述べた。


弾劾調査の今後は

司法委員会は12月初旬にも、トランプ氏のどの行為が違法かを明らかにする弾劾訴追の決議案の下書きを始めるとみられる。

民主党が過半数を占める下院で、この決議案が可決されると、上院で弾劾裁判が開かれる。上院は与党の共和党が過半数を握っている。

もし上院議員の3分の2以上がトランプ氏を有罪と判断すると、同氏は解任される。その場合、弾劾手続きで失職する初の米大統領となる。ただ、上院で有罪とされる可能性はかなり低い。

政府と共和党は、弾劾裁判は最長2週間とするよう求めている。

(英語記事 Trump invited to impeachment hearing