2019年12月09日 11:36 公開

米児童番組「セサミストリート」で長年にわたりビッグバードやオスカー・ザ・グラウチを演じた人形遣いのキャロル・スピニーさんが8日、米コネチカットの自宅で亡くなった。85歳だった。

番組製作会社セサミ・ワークショップの発表によると、スピニーさんは筋肉の動きに異常が出るジストニアを長年患っていた。

「セサミストリート」が1969年に放送を開始して以来、無邪気な黄色い大きな鳥、ビッグバードと、ごみの缶に住むしかめっつらで気難しいオスカー・ザ・グラウチを演じ続けたスピニーさんは昨年、84歳で引退していた

「キャロルは芸術の天才で、その優しい愛情あふれる世界観は、1969年の最初期から50年にわたりセサミストリートを形作って、番組のあり方を決定してきました。セサミ・ワークショップと、世の中の文化を織り成すものに彼が残してくれた業績は、決して終わりません」と、セサミ・ワークショップはスピニーさんをたたえた。

番組のツイッター公式アカウントは、ビッグバードと写るスピニーさんの遺影と共に、「セサミストリートの愛されるキャラクター、ビッグバードとオスカー・ザ・グラウチを演じた伝説的な人形師、キャロル・スピニーが本日、2019年12月8日にコネチカットの自宅で亡くなりました。85歳でした。ジストニアをしばらく患っていました」とツイートした。

https://twitter.com/sesamestreet/status/1203727490616905728


セサミ・ワークショップの共同創設者、ジョーン・ガンツ・クーニーさんは、「彼の天才さと才能のおかげで、ビッグバードは世界で最も愛される黄色い羽根のお友達になりました」としのんだ。

スピニーさんは生前、「セサミストリート」が自分の人生にとっていかに大事かを口にしていた。

「『セサミストリート』に来る前は、自分のすることが大事だとは思えなかった」、「ビッグバードのおかげで自分の目的を見つけることができた」とスピニーさんは語っていた。

スピニーさんは5歳で観た「Three Little Kittens(3匹の子猫)」の人形劇を機に、人形遣いの世界が好きになり、10代を通じて人形の扱いを研究し続けた。人形劇による収入を元に大学に進んだ後、米海軍を経て、1950年代からラスヴェガスやボストンでプロの人形師として活動。その中で、人形「マペット」たちを作り出したジム・ヘンソンさんと知り合い、1969年には「セサミストリート」の放送開始に参加した。

妻のデブラさんとは1973年に、「セサミストリート」のセットで出会って以来、46年間連れ添った。

「セサミストリート」での活躍を通じて、スピニーさんはグラミー賞を2度、エミー賞を6度獲得。2006年にはエミー賞の生涯特別功労賞を受賞した。

1994年にハリウッドの殿堂入り。2000年には米議会図書館の「生きる伝説」賞を受賞した。

スピニーさんの人生とキャリアは2014年、ドキュメンタリー映画「I Am Big Bird(私はビッグバード)」として公開され、幅広い評価を受けた。

(英語記事 Caroll Spinney: Sesame Street's Big Bird puppeteer dies