2019年12月25日 11:57 公開

クリスマス・イブの24日夜、キリスト教カトリックの総本山ヴァチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂でミサが開かれた。ローマ教皇フランシスコ1世は、神は「一番の悪人」をも愛すると語りかけた。

教皇は、大聖堂に集まった数千人を前に、「間違った考えをもち、とんでもないことをしてしまったかもしれない(中略)しかし、神はあなたを愛し続ける」と語った。

このメッセージは、性的虐待などのカトリック教会のスキャンダルに言及したものと受け止められる可能性がある。

ローマ教皇は、世界に13億人いるカトリック教徒の最高指導者。フランシスコ教皇は11月、ローマ教皇として38年ぶりに訪日した。

困難に直面する子どもたちも

クリスマス・イブのミサには、ヴェネズエラやイラク、ウガンダなどの子どもたちも参加。

これは、移民や戦争の犠牲者の苦難を繰り返し取り上げるとともに、世界の隅々までカトリック教会を浸透させようと努めるフランシスコ教皇の姿勢を明確に示したものだと、BBCのマーク・ロウエン・ローマ特派員は説明した。

フランシスコ教皇は25日に再び大聖堂で、クリスマス恒例の教皇メッセージを世界に向けて発信する。

性的虐待で改革打ち出す

フランシスコ教皇は先週、教会において性的虐待がはびこる原因となった、「教皇の秘密」と呼ばれる規則を廃止する改革を打ち出した。

カトリック教会は、犠牲者のプライバシーと告発された側の名誉を守るためとして、性的虐待の事案を秘密にしてきた。

フランシスコ教皇は、虐待を報告したり、被害を訴えたりする人に対する守秘義務を廃止した。

教皇はまた、ヴァチカンにおける「児童ポルノ」の定義を変更。これまで14歳以下が対象だったのを、18歳以下に引き上げた。

(英語記事 Pope: God loves "even the worst of us"