彼は元々左派ですが、私はそれを知らなかったし、はっきりと認識していませんでした。私は、起こった事象を素直に受け止め、素直にその中に入り込んでいました。だから、素直に見た時、その裏の顔がわからないところがあります。私もどちらかというと一般人の感覚です。あの時、私が父の側についてフォローするのは、子供として当たり前だと感じていたのです。

 私としては、教育に対して熱心に取り組んできた両親が報道によって大混乱になっていく中で、なんとかしたいという思いで動いたのです。その中で菅野完の誘導に乗ってしまいました。しかし、ある日はっきり彼らの狙いがわかったのです。

 私自身が両親を菅野完に引き合わせてしまいました。そこから事態は、証人喚問であったり告訴であったり、そして収監であったりと急変していくのです。これらの事態は権力側が行ったとされていますが、実はそうではなく、その背後にいる左翼勢力がそれを扇動したのです。まるで権力に楯ついた籠池夫妻が憂き目に遭っているという演出を仕立て、それを報じるメディアがいたのです。

 なぜなら、それは安倍政権の弱体化につながるからです。したがって、小学校の建設に際して安倍昭恵夫人が名誉校長となっていたことは、左翼勢力にとっては非常に好都合だったといえます。

■菅野完と野党とのつながり

 菅野完は、しばき隊での活動や『日本会議の研究』で表に出ていたので、当時から左派界隈や野党議員も含めて交流はあったようです。そして、その繋(つな)がりは森友事件によって一気に広がったのでしょう。

 例えば3月14日に東京に行って菅野邸に入った際、本当は菅野邸ではなく、赤坂プリンスホテルの中で、共産党の小池晃議員や自由党の小沢一郎議員と会う場がセッティングされていました。

 本来、この日は東京の記者クラブで会見を開く予定でしたが、事情があってキャンセルしたのです。しかし、(大阪の)家の周りにはマスコミが多いし、航空チケットもあるし、母もゆっくりしたいということだったので、東京へ行くことにしたのです。

 ところが、東京へ着くと、大阪以上のマスコミが殺到していて、どうにもならなくなったのです。そこで菅野完に電話すると、彼の自宅へ向かうように指示されたのです。このとき、電話で初めて小池議員や小沢議員と会うことを聞いたのです。
籠池泰典氏(左)と妻の諄子氏(右、塚本幼稚園副園長)、長男の佳茂氏(右奥) =2017年5月、伊丹空港(山田哲司撮影)
籠池泰典氏(左)と妻の諄子氏(右、塚本幼稚園副園長)、長男の佳茂氏(右奥) =2017年5月、伊丹空港(山田哲司撮影)
 これは、菅野完が自分で事前にセッティングしたようです。しかし、3月14日に菅野邸に行くと、やはりメディアスクラムが激しくホテルに向かうことができず、彼は家から電話で話をしていました。相手は小池議員と、あと失念しましたが民進党の議員、自由党の森ゆう子議員、共産党の議員など、今の特定野党の誰かに電話をしていました。実際父と野党議員はその時に電話をスピーカフォンにして話をしています。