籠池佳茂
(青林堂『籠池家を囲むこんな人たち』より)

 森友は愛国だから叩かれたのですが、愛国というだけで叩かれるのであれば、私を表に出していただければよいのです。愛国というので叩かれれば、私は叩き返します。なぜ愛国が叩かれるかというと、結局憲法に行き着きます。戦後の日本国憲法を基軸として考えている人、たとえば立憲民主党の枝野幸男(えだの・ゆきお)議員が、なぜ自分は保守だといっているのかというと、それは日本国憲法上の保守だからです。

 でも、保守の方っていうのは、どちらかというと日本国憲法は、GHQによって作られたものであって、我々の自主憲法ではないと考える方が多いですよね。でも自主憲法はあくまで架空の憲法であって、実際には存在していません。

 現実問題の法整備としては、現在の日本国憲法を冠にした、六法というものがあるわけです。したがって、愛国というものをそのまま旧帝国憲法的なもので言ってしまうと、完全に敗れてしまうのです。そのため、愛国を受け入れてもらうには、愛国の伝え方などで工夫が必要だと思うのです。

 先にもお話ししたように、平成30年(2018)の5月、両親の保釈前に、私は妹を通じて安倍政権を支持しますと父に伝えました。詳細は語りませんでしたが、安倍さんを支持すると伝えたのです。そのためでしょう、弁護士が警戒して、私を父の周りから排除したんです。保釈後の会見にも出られませんでした。

 あのとき、私が父に対して伝えたかったことは、自分たちは助かるということなのです。でも、それは伝わっていないでしょう。誰がどこで聞いているか分からないですからね。だから、また繰り返しで申し訳ないのですが、私がこれまでやってきたことは、実質的には放ったらかしにされています。その状況は、父側からするとよかったなということでしょう。

 周囲からは、「見てみろって、長男放ったらかしにされて何しているか分からへん」という感じで言われるでしょうが、今はそれでよいと思っています。

 ただ、私が倒れたら、父を救うのは無理です。これは私が自意識過剰で自己主張するのではなく、こういう経緯を見てきた中で、父を取り巻く連中のやり方というのを分かっているつもりだからです。ですから、そうなった時に、私の思いを伝える手段を残したいと思っています。その一つが、本書なんです。

■みせしめにされた愛国者の父と母

 現在、テレビでは私の考えや気持ちは報道してくれません。だから放っておいたというわけではないのですが、テレビや新聞などは、産経新聞以外みんなほぼ同じ報道内容なのです。それを分かってもらいたいのです。放っておいたのでありません。
国有地売却や小学校認可の問題を受けた会見にのぞむ籠池泰典氏の長男、佳茂氏=2017年3月、大阪市淀川区
国有地売却や小学校認可の問題を受けた会見にのぞむ籠池泰典氏の長男、佳茂氏=2017年3月、大阪市淀川区
 左側のマスコミが、安倍総理を擁護するようになった籠池の息子を出すわけがないのです。テレビ局がそのような人間に取材を申し込むわけがないのです。どのテレビマスコミも全て左派で固められているのですからね。一部ではなく、テレビ業界全部がです。現在でも、NHKや民放テレビなどは、朝から晩まで安倍さんの悪口、トランプの悪口を報道し続けています。