2019年12月27日 10:58 公開

法務省は26日、2003年に福岡市で一家4人を惨殺した中国籍の死刑囚について、福岡拘置所で刑を執行したと発表した。外国籍の死刑囚の刑が執行されたのは、2009年以来10年ぶり。

絞首刑が執行されたのは中国人の元語学学生の魏巍死刑囚(40)。

魏死刑囚は、中国籍のほかの2人と共謀して、2003年6月20日未明、福岡市で松本真二郎さん(当時41)方に侵入。妻千加さん(同40)を浴槽に沈め、真二郎さん、長男海君(同11)と長女ひなさん(同8)を首を絞めて殺害。4人の遺体を博多湾に遺棄した。

共犯の2人は中国に逃亡後に逮捕された。同国で裁判にかけられ、2005年に1人が死刑を執行され、もう1人は無期懲役が確定している。

魏死刑囚は殺人については容疑を認めたものの、首謀者ではないと主張していた。

森雅子法相は26日の会見で、「慎重に検討」した上で刑の執行を命じたと述べた。

「8歳と11歳の子どもを含む家族全員を殺害し極めて冷酷かつ残忍な事件であり、慎重な検討を経たうえで死刑執行の命令を発した」

昨年の死刑執行は15件

日本では、死刑執行は当日まで死刑囚に宣告されない。

2007年以降、死刑が執行された元死刑囚の氏名が公表されている。氏名の公表開始後に外国籍の死刑囚の刑が執行されたのは、2009年の1件のみ。都内で中国人3人を殺害した中国籍の男に絞首刑が執行された。

国内には現在、100人以上の死刑囚がいる。昨年は15人の死刑が執行された。

その中には、終末思想のカルト宗教「オウム真理教」の元代表、麻原彰晃(本名:松本智津夫)死刑囚など教団幹部ら13人が含まれる。オウム真理教による1995年の地下鉄サリン事件では13人が死亡し、少なくとも5800人がサリンガスの影響を受けた。

(英語記事 Japan carries out rare execution of foreigner