2020年01月08日 12:46 公開

米軍のドローン攻撃で死亡したイラン革命防衛隊コッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官(62)の葬儀が7日朝、故郷ケルマンで行われた。イラクやイラン各地での葬列に続き、ここでも大群衆が押し寄せたため、大勢が折り重なるように倒れ、50人が死亡、200人以上が負傷した。

事故を受け、埋葬は予定から遅れて行われた。

目撃者はBBCペルシャ語に対し、大群衆が集まれるほど十分な道幅がなく、他の通りは封鎖されていたことから逃げ場がなかったと述べた。

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国営通信イラン・イスラム共和国放送(IRNA)は検視官の話として、この事故で50人が死亡したほか、200人以上が負傷したと伝えた。

オンライン上の映像では、地面に横たわった人々の顔に布がかけられているのが確認できる。

「殉教者ソレイマニ」

参列者が口々に「アメリカに死を」、「トランプに死を」と叫ぶなか、イラン政府幹部たちは、あらためて復讐の誓いを繰り返した。

イラン革命防衛隊のホセイン・サラミ総司令官はケルマンの葬儀で、「殉教者カセム・ソレイマニは死んだ今こそますます強力だ」と群衆を前に強調した。

革命防衛隊は、イランのイスラム教による統治体制を防衛するために作られた。強力な政治・軍事的影響力をもち、ソレイマニ司令官が率いた精鋭コッズ部隊は、その海外作戦を担当していた。

司令官殺害を受け、アメリカとイランの衝突への懸念が高まっている。

イランは国内の米軍施設に対して報復攻撃を行った。米国防総省によると、少なくともアル・アサドとアルビルの2カ所で、米兵の駐屯施設付近が攻撃を受けた。

アメリカ政府は、ソレイマニ司令官をテロリストと呼び、「差し迫った」脅威に対処するためにドローン攻撃を支持したとしている。

アメリカとイランの主張

イランのムハンマド・ジャヴァド・ザリフ外相は、ソレイマニ司令官殺害は「戦争行為」だと非難した上で、イランの対抗措置は「正当な標的」を狙ったものになるだろうと述べた。

ザリフ外相は、トランプ大統領はマイク・ポンペオ米国務長官によって「誤った方向へ導かれて」いると主張。「ポンペオ氏はアメリカの外交政策を誤った方向へ導いていることを認めたくないのか?」と述べた。

一方、ポンペオ氏は7日の記者会見で、イランが新たに「悪い選択」をした場合、トランプ氏が決然と真剣な対応を取るだろうと述べた。

トランプ大統領がイラン国内の文化財を攻撃すると警告したことについて質問が及ぶと、ポンペオ氏は自分や他の政府高官はトランプ氏と意見の相違はないとした上で、ペルシャ文化を破壊してきたのはイラン側だと述べた。

ポンペオ氏は、米軍は国際法に従って行動するだろうとしている。

(英語記事 Stampede kills 50 at Soleimani's burial in Iran