谷本真由美(コンサルタント兼著述家)

 年明けのイギリスメディアは、EU離脱(ブレグジット)をすっかり忘れ、一日中ヘンリー王子とメーガン妃の話でもちきりです。

 ヘンリーとメーガンの「王室離脱」が発表された翌日、エリザベス女王は2日連続で自らランドローバーを運転してハンティングに出かけました。

 女王様はムカつくことがあると銃撃しに行くのですよ。93歳なのよ、この人…。射撃の的がハリーとメーガンだったのかどうかは知りまへん。

 戦時中は軍用車両整備して軍事訓練してたというガチなミリ(ミリタリー)系の硬派女子ですからね、この人は。お洋服とかネイルよりマシンガンとか狩猟が好きなんですよ。趣味は競馬だし。硬派なのよ。

 で、そんな硬派な女王様、今回の件では「激おこ」です。

 女王様のお怒りはバッキンガム宮殿が出した声明を読むとよく分かるんですよ。

Discussions with The Duke and Duchess of Sussex are at an early stage.We understand their desire to take a different approach, but these are complicated issues that will take time to work through.

 「サセックス公夫婦との議論はまだ初期段階です。彼らが異なったやり方をとりたいことは理解しますが、これは大変複雑な事柄ですので、方法を見いだすには時間がかかるでしょう」

 これをイギリス人のうちの家人に正しく翻訳してもらったんですけどね。

 「われ!!!!! なにやっとんねん!! ワイらの組を舐めとんのか!! どう落とし前をつけんじゃ、ぐぉら!!」

 ですとよ。京都の5万倍恐ろしいどすえ。

 イギリスの調査会社YouGovの最新世論調査によりますと、「ヘンリーとメーガンが女王様に事前通知しなかったのはおかしい」「2人は王室から追い出されるべき」「警察警備不用」「イギリスの納税者は費用負担すべきではない」が、いずれも70%を超えております。

 さらに「女王様にひどい扱いをした」「家と改修費用返せ」が60%と過半数で、はっきり言って一般民は「激おこ」です。

 はっきり言うと、この件はK.KOMUROをめぐるあれこれを50倍ぐらいヤバくした案件で、ワタクシ的には50KOMUROという指標で評価したい。このやらかしは日本なら街宣車が来るレベルなのですよ。

 さてその理由を解説いたしましょう。

(1)王族ブランドで銭儲けする気満々

 まず「激おこ」ポイントの一つはヘンリーとメーガンのやらかしです。

・一年前からウェブサイト構築、ドメインネーム取得
・構築会社は大麻販売会社(合法)のサイト運営
・王族ブランドを商標登録
・王族ブランドの商品を100以上登録
・オバマの広報コンサルを雇用

 これら全て王室への相談も承認もなし…。著作権とかどうなってんやお前、という感じですが、一年前から王族ブランドで金儲けする気満々で準備していたわけですからね。

 一年前ってあんた結婚したばかりですよ。
エリザベス女王(左)と並んで立つメーガン妃(中央)とヘンリー王子=2018年7月、ロンドン(AP=共同)
エリザベス女王(左)と並んで立つメーガン妃(中央)とヘンリー王子=2018年7月、ロンドン(AP=共同)
 そんな前から準備してたってなんや? お前最初から王室で銭稼ぎたかったんか? ウェブサイト構築会社の他の客がなんで大麻関連なんや? オバマの広報コンサルってなんや??

 これは女王様だけではなく国民ドン引きです。