2020年01月28日 15:52 公開

性的人身取引で起訴され勾留中に急死した米富豪ジェフリー・エプスティーン被告をめぐる捜査で、担当の米検事が27日、英王室のヨーク公アンドリュー王子による「協力は皆無」だと述べた。

ニューヨーク州南地区連邦地検のジェフリー・バーマン検事は、ニューヨークのエプスティーン被告の自宅前で会見を開いた。

エプスティーン被告に対する捜査に関して、検察当局と連邦捜査局(FBI)が王子の弁護団に連絡し、事情聴取への協力を求めたという。

しかし、「今日まで、アンドリュー王子はまったく協力していない」と、検事は述べた。

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アンドリュー王子はこれまで、友人だったエプスティーン被告の自宅を訪ねた際、怪しげな行動を見たり疑ったりしたことはないと述べている。

一方で、捜査には協力する意向を表明していた。

王室は、王子の法務チームがこの件に対応しており、王室としてのコメントは出さないと述べた。

受刑後も交友

性犯罪で有罪歴のあるエプスティーン被告は、公判を待っていた昨年8月、ニューヨークの拘置所で急死した。66歳だった。

同被告は、未成年者の売春をあっせんした罪で、2008年にフロリダの刑務所で受刑した。

その後もアンドリュー王子とは交友関係にあったとして、王子は批判の的となっている。


王子は昨年11月、BBC番組「ニュースナイト」で、エプスティーン被告とは1999年に出会ったと説明。「いくらかのかなり有益な成果」を得たことから、友人として付き合ったことは後悔していないと述べた。

エプスティーン被告は、アンドリュー王子の友人として、ウィンザー城やサンドリンガム宮殿での催しに出席していた。

一方で王子は、被告が有罪判決を受けた後の2010年にその自宅を訪ねたのは間違いだったと認めた。

捜査協力を表明

ニュースナイトのインタビューの放送後間もなく、アンドリュー王子は自身が王室にとって「大きな障害」になっているとし、「当分の間」公務を控えると発表した

インタビューでは、「適切な捜査機関に協力を惜しまない」と表明。証拠の提出についても、「もし要請を受け、そうするよう法的な助言があれば」検討すると述べていた。


これを受け、エプスティーン被告の被疑者の弁護士は、王子の宣誓証言を求めて召喚する考えを表明している。

アンドリュー王子は今月、母親のエリザベス女王に付き添って教会に行った。ニューズナイトのインタビュー放送後、女王と一緒にいるのが公に確認されたのは初めてのことだった。

「会った記憶もない」

エプスティーン被告をめぐっては、ヴァージニア・ジュフリー氏という女性が、17歳だった2001年に被告によってロンドンに連れて来られ、アンドリュー王子とのセックスを強制されたと主張している。


王子は、ジュフリー氏といかなる性的な接触や関係ももったことはないと強く否定。王子の主張に合致しない主張はすべて誤りであり、根拠に欠けるものだとしている。

また、ジュフリー氏と会った記憶はないと述べている。ジュフリー氏は結婚前の当時は、ヴァージニア・ロバーツという名前だった。

(英語記事 'Zero co-operation' from Prince Andrew over Epstein