2020年02月07日 12:37 公開

ドナルド・トランプ米大統領は、弾劾裁判の無罪評決から一夜明けた6日、ホワイトハウスで政敵に対する勝利を祝った。

「人生で間違いを犯したことがあるのは認める(中略)でもこれが最終結果だ」

「トランプ無罪」と見出しが躍る新聞を掲げ、トランプ氏は言った。

「我々は不当に大変な目に遭った。何も悪いことはしていない」、「邪悪で、腐敗していた」

これに先立ちトランプ氏は、弾劾手続きにおける敵対者が、宗教的な信仰を持ち出したことを批判した。

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トランプ氏は、ホワイトハウスのイーストルームを埋め尽くした支持者や政権関係者らを前に、「いまや我々は豪華な言葉を手にしている。それがこれほどいい響きだとは思わなかった」と述べた。

「『完全無罪』と呼ばれている」


トランプ氏は議会下院で昨年12月、権力乱用と議会妨害をしたとして弾劾決議を受けた。

しかし、2週間にわたって弾劾裁判を開いていた上院は5日、無罪評決を出した。上院は与党・共和党が多数を占めており、野党・民主党が求めていた証人の召喚をしなかった。


トランプ氏はまた、2016年大統領選でロシアと共謀した疑いに関する、司法省の調べについてもののしった。

「まったくのくそみたいなでたらめ(bullshit、直訳は雄牛のふん)だった」、「他の大統領では決して起こらなかった」。

クリントン氏と対照的

この日のトランプ氏は、11月の大統領選を前に、共和党の同氏に対する忠誠心に自信をもっていることをうかがわせた。

無罪評決後にトランプ氏が祝勝会を開いたのは、1999年にビル・クリントン大統領(当時)が無罪評決後、暗い表情で国民に謝罪したのと対照的だ。

クリントン氏は当時、「一連のことを引き起こし、議会と国民に多大な負担をかけた私の言動について、改めて国民に深い謝罪を伝えたい」と述べた。

トランプ氏はこの日の演説で、最後に珍しく謝罪の意を表明した。自らの家族に対し、「いんちきで腐ったやりとりに付き合わせた」ことをわびたのだった。

「祈っているか疑わしい」

勝利集会に先立ち、トランプ氏はこの日、信仰の自由を称える超党派のイベントに出席。

「間違いだとわかっている行動の正当化に信仰を利用する人は嫌いだ」、「心にもないのに『あなたのために祈る』と言う人も嫌いだ」と述べた。

5日の弾劾裁判では、ミット・ロムニー上院議員が共和党議員としてただ一人、有罪票を投じた際に、自身のモルモン教への深い信仰に言及した。


昨年12月には、弾劾調査を開始した民主党のナンシー・ペロシ下院議長が、自らのキリスト教カトリックの信仰に触れ、トランプ氏のために祈ると述べた。

トランプ氏は、イーストルームの演説でもペロシ氏の言葉に言及。「彼女が祈っているか、まったく疑わしい」と述べた。

これに対し、トランプ氏の近くに座って演説を聞いていたペロシ氏は、「彼は永久に弾劾された。彼が何を言い、どんな見出しを持ち運ぼうと関係ない」と記者団に語った。

「あなたは永久に弾劾された。その傷は決して消せない」

(英語記事 Trump celebrates acquittal and blasts rivals