2020年02月11日 16:17 公開

イラクの米軍基地に対して1月にあったイランの攻撃で、外傷性脳損傷(TBI)の被害が確認された米軍関係者が109人に上った。国防総省が10日、発表した。

イラクにある米軍基地に対しては、イランが1月8日、ミサイルで攻撃した。アメリカとイランは、米軍によるイランの司令官殺害で緊張が高まっていた。

当初は「負傷者なし」

ドナルド・トランプ大統領は当初、負傷した米国人はいないと述べていた。

しかし、国防総省は後日、軍関係者64人がTBIの被害を受けたと発表。今回、さらに大幅に増えた。


同省は、負傷者の7割近くが任務に復帰したとしている。

「たいしたことはない」

国防総省は先月、負傷者数の増加について、けがが軽度で症状がはっきり確認できるまで時間がかかると説明した。

ジョニ・アーンスト上院議員(共和党)は10日、さらなる説明を要求。

「TBIの報告件数が増えるなか、それらの負傷軍人に治療を施す計画が重要だ。イラクで爆撃によるけがに直面している恐れがある軍人たちの安全と配慮を万全にするよう国防総省に求めた」とツイートした。

https://twitter.com/SenJoniErnst/status/1226999926564978689?s=20


トランプ氏は先月、米軍基地の影響について聞かれると、TBIの重大さを軽視する発言をしていた。

同氏は、「彼らは頭痛があり、他にもいくつかのことがあったが、たいしたことではないと言える」と説明。

TBIについては、「私が見た他のけがに比べると、あまり深刻だとは思わない」と述べた。

外傷性脳損傷とは?

米軍によると、TBIは戦闘地域でよく発生する。原因は、爆弾の爆発が最も一般的だという。

軽度、中等度、重度、穿通性に分類される。軽度のものは「脳震とう」としても知られる。爆発による「大気の異常高圧に続く異常低圧や真空状態」によって起こり得るとされる。

米政府によると、2000年以降、40万人を超す軍関係者がTBIの診断を受けている。

(英語記事 Iran raid on US base injured 109, admits Pentagon