2020年02月17日 13:09 公開

英歌手サー・エルトン・ジョン(72)は16日、マイコプラズマ肺炎と診断されたと発表した。ニュージーランドでツアー中のサー・エルトンはこの日、体調不良によりオークランドでのコンサートの中断を余儀なくされ、見るからに動揺していた。

サー・エルトンはオークランドのマウント・スマート・スタジアムでの公演中、声が出なくなった。

「完全に声が出なくなってしまい、歌えません」と、観客に伝えた。「行かなければいけません、ごめんなさい」。

サー・エルトンはピアノにもたれかかり、頭を振り、泣き崩れたようにみえた。

数人に支えられながら、極めて慎重にステージを立ち去るサー・エルトンを、観客は熱狂的な拍手で見送った。

引退ツアー「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード・ツアー」では多数の公演が予定されており、オークランド公演はその中の1つだった。

マイコプラズマ肺炎と診断

コンサート序盤、サー・エルトンは満員の観客に対し、マイコプラズマ肺炎と診断されたと伝えた。

サー・エルトンは、「今夜、オークランドでのフェアウェル・ツアーに来てくれたすべての人にお礼を言いたい。私は今日、コンサート前に、マイコプラズマ肺炎と診断されました。それでも、人として可能な限り最高のショーをあなたたちに届けることを決意しました」とツイートした。

https://twitter.com/eltonofficial/status/1228989553945563136


医師がショーの途中でサー・エルトンの体調をチェックし、「風の中の火のように(Candle in the Wind)」や「女の子、みんなアリスに首ったけ(All the Girls Love Alice)」などの傑作曲を披露することができた。

しかし、「ダニエル(Daniel)」を歌おうとしたときに声が出なくなり、最終的にセットリストを最後まで披露することはできなかった。

「歌えなくなるまで心をこめて歌った」

ステージを離れてから間もなく、サー・エルトンはインスタグラムに、ファンへの謝罪を感情的につづった。

「私は、声が出なくなって歌えなくなるまで心をこめて演奏し、歌いました。がっかりしているし、ひどく動揺しているし、残念に思っています。持っているもの全てを出しました。今夜の公演中にあなたたちのものすごいサポートや愛を示してくれて本当にありがとう。感謝の気持ちでいっぱいです。愛をこめて。エルトン」

ソーシャルメディアでは、コンサートへ行った人々が、世界で最もチケットが売れるライブ・パフォーマーの1人のサー・エルトンへの同情を示した。

2018年、サー・エルトンは家族との時間を優先するため、フェアウェル・ツアーをもってツアーを終了すると発表。2019年から2021年までの3年間で、300公演を行い、ファンに別れを告げるとしていた。

サー・エルトンは、オークランドで18日と20日にもコンサートを行う予定だが、今後のツアー日程への影響は不明だ。

マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎は、主に細菌やウイルスが原因の肺感染症の一種。

ほかの肺炎よりも症状は軽く、患者のほとんどは、治療は必ずしも必要ではない。主な症状は、咳や胸痛、のどの痛みや頭痛といった、ひどい風邪をひいたときと同程度のもの。

(英語記事 Ill Elton John halts concert saying he can't sing