2020年03月02日 13:36 公開

世界最多の来場者数を誇るパリのルーヴル美術館は1日、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)の拡大を受けて休業した。同美術館の労働組合は、職員がこの日の休業を「ほぼ満場一致」で決めたと発表した。

1日には雨の中、ガラスのピラミッドの外で入場を待つ人々の列ができたが、美術館の扉は閉まったままだった。

ルーヴル美術館はウェブサイトに掲載した声明で、政府が発表した「COVID-19の感染防止策に基づき、公衆衛生の状況を検討」する会議を開いていると説明した。

フランス政府は前日の2月29日、緊急閣議を開き、5000人以上が集まる屋内の集会を全て禁止する措置を発表。また、パリ・ハーフマラソンなどの屋外イベントも禁止した。

同国ではこれまでに100人の感染が確認され、2人が死亡している。

再開時期は未定

ルーヴル労組のクリスチャン・ガラニ氏はAFP通信に対し、「職員の懸念を受けて会議が開かれた」と説明。美術館幹部は職員に出勤を求めたが、説得できなかったという。

「ルーヴル美術館は密閉された場所で、1日に5000人以上の来場者がある。職員は本当に懸念している」とガラニ氏は話した。

同美術館の再開時期は明らかになっていない。

世界各地で集会禁止措置

フランスでは、パリ北郊オワーズ県での新型ウイルス流行にともない、全ての公共の場での集会が禁止された。

しかし、禁止措置の影響が大きいモンタネール市の市長はこの動きに反発し、日曜市を予定通り行うよう指示を出した。

フランスではこのほか、1日に予定されていたパリ農産物品評会の最終日や、南部ニースの花火大会などがキャンセルされた。

スイスでも大規模集会が禁止されており、ジュネーヴ・モーターショーやバーゼルのカーニバルが影響を受けた。

欧州で最も感染が広がっているイタリアでは、週末に予定されていたサッカー・セリエAの5試合が中止された。アイルランドではイタリア代表とのラグビーの試合が延期された。

このほか、国際モーターサイクリズム連盟は、カタールがイタリアからの渡航制限を設けたため、8日に予定されていたMotoGPクラス開幕戦をキャンセルした。

(英語記事 Staff force Louvre closure over coronavirus fears