2020年03月12日 12:10 公開

アメリカのドナルド・トランプ大統領は、11日のテレビ演説で、新型コロナウイルスの感染拡大への対策として、ヨーロッパからの同国への渡航を30日間停止すると発表した。イギリスなどは除外される。

トランプ大統領は、新たな渡航制限は「強力だが必要な」ものだと説明。これまでに460人の感染が確認されているイギリスは対象ではないとした。

また、「この国に新たな感染者が上陸しないようにするため、我々はアメリカへのヨーロッパからのすべての渡航を今後30日間停止する」と述べた。

そして、「この新たな制限は、13日深夜から施行される」とした。

演説後、米政府は制限の対象について、ヨーロッパ内での移動の自由に関する「シェンゲン協定」の加盟国26カ国からの渡航に限定されると発表した。

また、トランプ氏は演説で、ヨーロッパからの貨物も制限の対象になると述べたが、のちにツイッターで「貿易は影響を受けない」、「制限は人だけで貨物は対象ではない」と投稿した。

アメリカ国内では新型ウイルスで1135人が感染し、38人が死亡している。

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新型ウイルスのアウトブレイク(大流行)による経済への影響に対処するため、トランプ氏は給与税の減税措置を議会に提案している。

トランプ氏は、「直ちに米国人の給与税を減税するよう、議会に求めている」と述べた。

米国内の状況は

当局が、米国の一般市民への感染リスクは低いとしている一方で、国内で今月初旬に新たな症例が数多く確認されたことで、懸念が深まった。

封じ込め対策は本格的に始まっている。同国でのアウトブレイクの1つが発生したとみられるニューヨーク州ニューロシェルでは、学校の消毒作業や、隔離措置を受けている人々への食料の配達作業にあたるため州兵が派遣されている。

ワシントン州のジェイ・インスリー知事は、州内の複数の郡で、大規模な集会を禁止している。米国での死者38人のうち24人は同州で確認されており、米国内のアウトブレイクの中心となっている。

米プロバスケットボール協会(NBA)は11日、翌日以降の今シーズンを中断する異例の措置を発表した。この前には、ユタ・ジャズの選手が新型ウイルスの検査で陽性が確認されていた。

(英語記事 Trump halts travel from Europe to US