2020年03月31日 12:12 公開

新型コロナウイルスが大きな被害をもたらしているスペインとイタリアで、新たな感染者の増加ペースが緩やかになっている。ただ、スペインの感染者数は中国を超え世界3番目となり、イタリアは国内封鎖の延長を決めた。

スペインでは30日、新たに約6400人の新型ウイルス感染が確認された。1日当たりの感染者数としては、ここ1週間で最も少なかった。

ただ、感染者数は8万5195人となり、中国を上回った。

死者は812人増え、7340人となった。カタルーニャ州とバスク地方、首都マドリードで特に感染者が多い。

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同国政府は厳しい外出制限を4月9日まで延長し、不可欠な仕事を除いて労働者は2週間自宅から出ないよう指示している。3月14日以降、外出が認められているのは通勤と食料品と医薬品の購入、親類の世話だけに限られている。

アランチャ・ゴンザレス外相はBBCに、スペインの感染者数の上昇曲線は平坦になりつつあるようだと述べた。当局者は、スペインにおける新型ウイルス流行は間もなくピークを迎え、新たな感染者数や死者数が減少に転じると期待している。

保健当局のマリア・ホセ・シエラ氏は、外出制限の導入後、新たな感染者数の増加率は前日比で12%となっており、3月25日以前の20%からは減少傾向にあるとしている。

イタリアは死者が前日上回る

イタリアでは30日、新たな感染者数は1648人で、前日の3815人から大きく減少した。

しかし、30日の死者数は812人で、前日の756人より増えた。医師の全国組織は、30日に医師11人が死亡したと発表した。これで医師の死者は計61人となった。

同国の新型ウイルス危機のピークは、1週間以内に到来するとみられている。

イタリア政府によると、これまでの死者数は1万1591人に上っている。これは世界で最も多い。

27日までの予定で実施されてきた国内の封鎖は、イースター(復活祭)の日曜日の4月12日まで延長されている。

国民は過去3週間、必要不可欠な場合を除いて外出が認められない、厳しい行動制限のもとで暮らしている。ほとんどの商店やバー、レストランは閉鎖されている。

南部プーリア州の知事は、外出制限は5月まで延長されるべきだと主張している。

その他の国の動向

・ドイツは30日、感染者数が一気に4751人増えて計約5万7000人となった。同国の死者は541人で、欧州では比較的少ない

・ハンガリー政府は広範な緊急措置を命令できる権限を議会から与えられたと宣言した。オルバン・ヴィクトル首相は権限の適切な行使を誓ったが、人権活動家らは民主主義を損なうと首相を非難している。権限に時間的な制限はなく、当局が不適切と判断した報道をした記者を収監することもできる

・ロシアは感染を抑えようと1200万人が暮らすモスクワの封鎖を開始した

・オーストリアの当局は30日、買い物客に店舗内でのマスク着用を義務付けた

・アメリカは感染者が15万3246人に上り世界最多となっている。2番目に多いイタリアを約5万2000人上回っている

・ナイジェリアやケニアなどで新たに封鎖措置が取られている。インドや南アフリカなどでは封鎖措置が続いている

・中国では新型ウイルスが発生した武漢市と他都市を結ぶ公共交通機関が再開した。同市内での日常生活は通常に戻りつつある


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(英語記事 Spain's coronavirus outbreak 'slowing'Italy extends lockdown but hopes to turn corner