2020年04月03日 11:45 公開

スペインの新型コロナウイルスによる死者が2日、1万人を超えた。世界で最も死者が多いイタリアでは1万4000人に近づいている。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計では、新型ウイルスの感染者は世界で100万人を超えた。感染症「COVID-19」により世界中で5万1000人以上が死亡し、20万8000人以上が回復した。

スペイン保健省によると、同国の新型ウイルスの感染症(COVID-19)による死者は過去24時間で950人増え、1万3人となった。イタリアに次いで世界で2番目に多い。

感染者は11万238人となり、前日の10万2136人から8%増加した。増加率はここ数日、横ばいが続いている。

<関連記事>

当局は、スペインは感染のピークを迎えており、今後数日間で減少に転じると見込んでいる。

保健省で緊急対応を担当するマリア・ホセ・シエラ氏は、「増加率は8%くらいが続く。すでに目にしているように、数値は安定している」と記者会見で述べた。

また、こうした傾向により、重い負担がかかっている国内各地の集中治療施設で、患者数の増加に「重要な減少」がみられると説明した。


350万人が失業

スペインでは3月中旬に不必要な外出が禁じられ、ほとんどの商店が閉鎖された影響で、失業者の増加が深刻化している。

同国はもともとユーロ通貨圏の中でも失業率が高かったが、3月の失業者数の増加レベルは過去最高を記録した。

統計によると、ロックダウン(都市封鎖)の開始以降、89万8822人が仕事を失った。うち約55万人はパートタイム労働者だ。

これによりスペインの失業者数は約350万人となり、2017年4月以降で最も多くなった。

ヨランダ・ディアズ労働相は、「まったく前例のない状況だ」と記者会見で述べた。観光業と建設業が最も影響が大きいという。

新型ウイルスの経済への影響については、国連の報告書が世界で2500万人が仕事を失うと予測するなど、暗い見通しが示されている。

イタリアも死者増加

COVID-19の死者が世界最多のイタリアは2日、過去24時間に760人が死亡し、死者は1万3915人になったと発表した。

新型ウイルスの感染者は2477人増え、8万3049人となった。増加率は3.1%。

感染対策として欧米で最初に厳しい制限措置を取ったイタリアは、政府が「深刻な」景気後退を警告している。

同国の主要産業団体は2日、今年の第2四半期の工業生産は最大15%落ち込むとの見通しを示した。すでに第1四半期では、2009年以降で最大の下落を記録している。

ドイツのペーター・アルトマイヤー経済相は、同国の国内総生産(GDP)について、2009年の金融危機よりも落ち込む恐れがあると警告を発した。

その他の国の動向

  • ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2日、国内の産業を休止にする期間を4月末まで延長した
  • ベルギーでは2日、死者数が1000人を超えた
  • イランは2日、死者数が3100人以上に上ったと発表した
  • イギリスのボリス・ジョンソン首相は、政府の対応への批判が高まるなか、新型ウイルス検査を「大幅に増やす」と述べた
  • フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は1日夜、新型ウイルス対抗措置をめぐり問題を起こす者がいれば、射殺する可能性があると警告。警察や軍は、自分たちに危険が迫った場合に発砲できる権限があるとした
  • 中国・深圳市は新型ウイルス感染対策として、犬と猫を食用にすることを禁止した
  • インドの経済都市ムンバイにある巨大なスラム街ダラヴィは、新型コロナウイルスに関連した死者を初めて確認したと発表した。アジア最大のスラム街とされるダラヴィでは、100万人以上が極度の過密状態で生活している
  • カナダのジャスティン・トルドー首相は、同国市場最大の経済対策を約束した

予防について知る

感染症について知る

在宅勤務・隔離生活について知る

(英語記事 More than 10,000 lives lost to coronavirus in Spain