昨日、今日のニュースによる新型コロナウイルス感染者数を見ると、日本も今まさに感染爆発に突入したと言うべきです。私自身もいつ感染してもおかしくない環境で仕事をしています。コロナから逃げられる人は今すぐ自宅内に逃げてください。人混みを避けましょう。医療関係者など逃げられない人は、力を合わせて一緒にコロナと闘いましょう。

 志村さん最期の捨て身の「芸」ともいえる「新型コロナウイルス死」を無駄にしないためにも、私たち一人ひとりができることを、今一度よく考え徹底しようではありませんか。21世紀の世界は、今世紀最大のピンチを迎えていますが、志村さんの死が日本人の意識を変えてくれた効果は大きいです。

 日本人は元々潔癖症と非難されるくらい衛生観念が発達しています。イタリア人などラテン系の方々は男女を問わずすぐにハグをする習慣がありますが、日本人はハグどころか握手もしません。離れてお辞儀をするのが日本流です。

 こういったことが感染拡大を抑えるのに役立ち、世界の中で最も早く新型コロナウイルスを押さえ込むことができたとしたら、日本人はまだまだ捨てたものじゃないと胸を張れます。

 半年後になるか1年後になるか見当もつきませんが、人類はやがてこの災厄との闘いに勝つでしょう。ポスト・パンデミックの世界情勢は、それぞれの国がどのように新型コロナウイルスに対応してきたかを、検証することから始まるとも言えます。そのときに日本が名誉ある地位を得ることができるのか、国民の意識の持ちようが問われます。

 志村さんの死は個人的に強烈なショックでしたが、今は前を向きたいと思います。志村さんが死をもって私たちに教えてくれたのは、誰でも新型コロナウイルスの犠牲者になり得るということです。そして志村さんのように財力もあり存分に医療を受けられる人でも、コロナの脅威には無力だったということです。
インタビューに答える志村けんさん=2014年12月、東京都新宿区(矢島康弘撮影)
インタビューに答える志村けんさん=2014年12月、東京都新宿区(矢島康弘撮影)
 このことで私たちの意識と行動が変わり、今までより真摯に新型コロナウイルスに対処するようになったとしたら、それは有意義なことです。

 志村さんのご冥福をお祈りするとともに、これが大きな啓蒙効果となってコロナ対策が国民の間に浸透し、一日も早い感染の終息につながるよう心から期待しています。