2020年04月06日 9:26 公開

イギリスの首相官邸は5日夜、ボリス・ジョンソン首相が新型コロナウイルスの検査のために入院したと発表した。ジョンソン首相は10日前にウイルス陽性が判明し、官邸内で自主隔離していた。

首相は発症以来、高熱などの「症状が続いて」いたが、医師の助言により「念のため」入院した。

BBCのローラ・クンスバーグ政治編集長によると、ジョンソン首相は病院で「通常の検査」を受けているという。

ジョンソン首相の報道官は声明で、「ジョンソン首相は主治医の助言を受けて今夜、検査のために入院した」、「これは、新型コロナウイルス検査で陽性反応が出てから10日後の現在も症状が続いていることをうけての予防措置だ」と説明した。

また、「ジョンソン首相はNHS(国民保健サービス)職員による素晴らしい働きに感謝している。そして一般市民には政府の助言に沿って、NHSを守り、人命を救うため、自宅にとどまって欲しいと強く求めている」と付け加えた。

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ジョンソン氏は自主隔離中もビデオ会議などを通じて公務を行っていた。

ロバート・ジェンリック住宅相は6日、BBCのラジオ番組に出演し、この日の新型ウイルス対策会議ではドミニク・ラーブ外相が議長を務めると認めた。

ジェンリック氏は首相の状況について、「緊急入院ではなく、定期検査のための計画入院だ。首相は検査に必要な期間は病院にとどまることになるが、聞いたところでは体調も良いという」と話した。

「首相は入院中も、政府の動きについて報告を受けることになる。筆頭国務相のドミニク・ラーブ氏が毎朝行われる会議の議長を務めるが、首相が引き続き政府を率いていく」

ジョンソン首相は3月27日に、新型ウイルスの検査で陽性だったと公表していた。

最後に公の場に姿を現したのは4月2日、首相官邸玄関として有名なダウニング街10番地に隣接する、11番地の玄関先から、国民保健サービス(NHS)職員へ感謝の拍手を送るキャンペーンに参加した。

3日朝には、ビデオ会議で新型ウイルス対策会議に出席。また、ツイッターに動画を公開し、「まだ熱があるので、政府指針に沿って、症状が治まるまでは自主隔離を続ける」ものの、「我々は新型ウイルスを打ち負かす計画にしっかり取り組んでいる」と説明していた。

首相のパートナーで妊娠中のキャリー・シモンズさんも4日、新型ウイルスによる感染症(COVDI-19)の症状で1週間寝込んでいたとツイートしている。ただ、シモンズさんは検査は受けていないという。

このほか、マット・ハンコック保健相もCOVID-19を発症して自主隔離を行っていたが、4日に職務に復帰。イングランド主任医務官のクリス・ウィッティー教授も症状が出たと発表していた。

ジョンソン首相の報道官は先に、首相の病状が悪化して職務を遂行できない場合は、ラーブ外相が代行すると話していた。

イギリスではこの日、ジョンソン首相の入院公表に先立ちエリザベス女王がビデオメッセージを発表し、国民に新型コロナウイルスとの闘いに「きっと勝つ」と呼びかけた。女王が特別な事態に際して国民に語りかけるのは、即位68年の間でこれが5度目となる。

どういう検査を

一般診療医のサラ・ジャーヴィス医師はBBCに対し、ジョンソン首相は病院でおそらく、肺のレントゲンやスキャンを受けるのだろうと説明した。もし息苦しさを訴えていたら、特に肺の様子を調べる必要があるという。

さらに、心電図などで心臓の状態を確認するほか、血中の酸素濃度や白血球の数、腎臓や肝臓の機能を調べた上で、退院するはずだという。

(英語記事 PM admitted to hospital over virus symptoms / Live Reporting