2020年04月20日 15:33 公開

米ウォルト・ディズニー・カンパニーが20日以降、従業員10万人以上に対する給与支払いを停止することが明らかになった。アメリカや欧州、アジア各国でテーマパークやホテルを運営する同社だが、新型コロナウイルスの影響で経営難に見舞われている。

給与が停止されるのは、「キャスト」と呼ばれる全従業員の約半数。英紙フィナンシャル・タイムズによると、これによってディズニーは1カ月あたり5億ドル(約540億円)を確保することができるという。

同社は2019年10~12月にかけ、テーマパーク事業や関連製品などであわせて14億ドルの営業利益を得ていた。

ディズニーは声明で、無給休暇を取ることになる従業員の医療手当は全額支払う予定だと説明。その上で、アメリカ国内の従業員には、連邦政府が新型ウイルス対策として発表した2兆ドル規模の景気刺激策の施策を利用し、週600ドルの休業手当に申請するよう求めている。

フィナンシャル・タイムズによると、ディズニーランド・パリのスタッフ約1万7000人のほとんども、給与停止の対象となり、フランス政府による一時帰休制度の対象になる。

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新型ウイルスによる感染者と死者が世界で最も多く確認されているアメリカでは、全国的に厳しい行動制限が実施されている。経済活動が制限されるなか、失業手当への申請数は急増しており、これまでに600万人以上に上っている。こうした状況で、経済活動の再開を求める抗議活動も各地で行われている。

移動や外出の制限により、最初に経済的な打撃を受けたのは旅行・レジャー産業だった。航空会社は生き残りに苦慮し、その多くが政府に援助を求めている。

こうした中、ディズニーの配信事業「ディズニー+」は事業開始から5カ月で5000万人以上が登録し、多少の余力がある状態だ。

ディズニーでは3月、ボブ・アイガー会長が新型ウイルスのパンデミック(世界的流行)中には給与を一切受け取らないと発表した。

ボブ・チェイぺック最高経営責任者(CEO)も給与の半分を返上する。アイガー会長はエンターテインメント業界で特に高収入の経営者のひとりで、昨年の年収は4750万ドルだった。

アイガー氏は、テーマパークが営業を再開した暁には、来場者に対し荷物検査のほかに体温検査も受けてもらうことになるだろうと話している。

(英語記事 Disney stops paying 100,000 workers during downturn