例えば、米大リーグ機構(MLB)と選手会などは4月10日から、実際の選手が野球のテレビゲーム「MLB The Show 20」で対戦するトーナメント大会の「MLB The Show Players League」を開催している。

 参加選手には、2018年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したタンパベイ・レイズのブレイク・スネル投手や、2019年のべーブ・ルース賞(ポストシーズンMVP)に輝いたワシントン・ナショナルズのフアン・ソト外野手が名を連ねた。全30球団それぞれ1人が出場し、総当たり方式でレギュラーシーズンを争う。

 そして上位8人がプレーオフに進出し、勝ち抜けば「ワールドシリーズ」と銘打った優勝決定戦に進む。試合の模様はツイッチなどで公開され、17万5千ドル(約1890万円)を慈善団体に寄付するという。

 また、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手がツイッターで呼びかけ、個人開催ではあるが4月12日にスマートフォンアクションゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」にて、「マー君CUP」という大会を開催した。プロでも一般の人でもエントリーできる1千人参加の大会をオンライン上で開き、田中投手自身も出場して200位という成績をあげた。

 大会は大盛況に終え、田中投手は次回の開催も前向きに考えているようだ。そして何より、田中投手とマッチングできたプレーヤーが大喜びでツイッターに書き込むなど、この大会は大きなサプライズを与えてくれた素晴らしい試みであったと言えるだろう。

 一方、米プロバスケットボール協会(NBA)でも、米スポーツ専門局ESPNと共同開催した大会「NBA 2K プレイヤーズ トーナメント」が盛り上がりを見せた。現役選手16人による、NBA公認バスケットボールゲームソフト「NBA 2K20」を用いた本大会が4月3日から開催され、ワシントン・ウィザーズから八村塁選手が出場した。
トレイルブレーザーズ戦でドリブルするウィザーズの八村=2020年3月4日、ポートランド(AP=共同)
トレイルブレーザーズ戦でドリブルするウィザーズの八村塁=2020年3月4日、ポートランド(AP=共同)
 八村選手は1回戦でユタ・ジャズの主力、ドノバン・ミッチェル選手と対戦し見事に勝利、準々決勝に進むものの惜しくも敗れた。なお、優勝賞金10万ドル(約1080万円)は、新型コロナウイルスの感染防止支援として寄付された。

 モータースポーツの最高峰であるF1では、大会が中止になったことで、3月22日からF1公式ビデオゲーム「F1 2019」を用いた「F1 eスポーツ・バーチャル・グランプリ」が開催されている。

 なお、この大会では前出の2大会と比べて、出場選手が現役のF1ドライバーやF1解説者を始め、プロゴルファー、五輪の自転車競技の金メダリスト、モーターサイクルレーサー、ユーチューバー、人気音楽グループであるワン・ダイレクションのリアム・ペインのようなシンガーまでもが参加するという、エンターテインメント色の強いものとなっている。