
2020年04月27日 14:53 公開
オーストラリア政府は26日、新型コロナウイルスの追跡アプリ「COVIDSafe」を公開した。公開から数時間で、100万人以上がダウンロードしている。
COVIDSafeはBluetoothを使い、ユーザー同士が1.5メートル以内に接近すると「デジタル握手」を暗号化して記録。新型コロナウイルスの検査で陽性だったユーザーと15分以上、濃厚接触していた場合に通知が送られるシステムだ。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計(日本時間午後1時現在)によると、人口約2500万人のオーストラリアでは6714人の感染が確認され、83人が亡くなっている。
1日当たりの感染者はここ数週間で減少傾向にあり、26日には16人にとどまった。
人口の4割が使えば効果
COVIDSafeは、シンガポールで導入された同様のアプリを元にしている。
グレッグ・ハント保健相は26日夜にツイッターで「私たち自身を、家族を、お互いを、そして何より看護師や医師を守るために」アプリをダウンロードするようにと呼びかけた。
スコット・モリソン首相は、人々がこのアプリを使えば移動制限などを緩和できるとしている。政府によると、COVIDSafeが効果をあげるには人口の40%ほどがこのアプリをダウンロードする必要がある。
またプライバシー保護の懸念については、データはオーストラリア国内に蓄積され、「たとえ裁判所命令があっても」、保健当局以外がこのデータにアクセスする権利はないと説明している。
アプリでは年齢層や携帯電話の番号、郵便番号などを登録する必要がある。一方、名前は匿名でも登録できる。
また、データは21日たった後か、アプリをスマートフォンから削除した場合に消去されるという。
26日にはクイーンズランド州と西オーストラリア州が、今週から屋外での集会を認めると発表。一方ヴィクトリア州は引き続き厳しい制限を続けるとしている。
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