2020年04月29日 10:13 公開

来年に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピックについて、大会組織委員会の森喜朗会長は、2021年に開催されなければ「中止になる」との考えを明らかにした。

東京2020大会は新型コロナウイルスの世界的流行の影響で延期され、五輪は来年7月23日~8月8日、パラリンピックは8月24日~9月5日に開催の予定となっている。

医療の専門家からは、新型ウイルスの感染症COVID-19のワクチンや効果のある治療薬が開発されない限り、来夏の大会開催を危ぶむ声が出ている。

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森氏は日刊スポーツのインタビューで、大会が2022年に再延期される可能性があるかとの質問に、「ない」と答えた。

そして、「そのときは中止になる」とした。

ただ、森氏は東京2020大会が予定通りに来年開催されることへの自信を表明した。

「世界中がウイルスに勝利した後、五輪ができたら今までの五輪より何倍も価値のある大会となる。そう思わないと苦労と努力が報われない」

医師会「ワクチンや薬ないと難しい」

一方、日本医師会の横倉義武会長は28日、日本外国特派員協会で記者会見し、ワクチンや有効な治療薬が開発されない場合、来年の五輪開催は「難しい」と述べた。

「世界的な感染の状況がポイントになる。感染が拡大しているという状況であればなかなか難しい」

多くの専門家は、ワクチンは来年中ごろまでに使用可能になるとみている。他方、ワクチン開発の成功は保証できないと指摘する声もある

開・閉会式の共同開催も

森氏は経費削減のため、オリンピックとパラリンピックは開会式と閉会式を共同で開く可能性もあると述べた。

「人類が新型コロナとの壮絶な闘いに勝って迎える劇的な五輪であり、根本的に考え直す必要がある」

「相当な経費削減になるし、世界的危機を乗り越えた大きなメッセージにもなる」

しかし森氏は、国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)には意見を聞いていないと述べた。また、それぞれの開会式、閉会式のチケットの販売が終わっていることにも言及した。

(英語記事 Olympics 'will not be postponed again'