2020年05月01日 11:33 公開

米西海岸ロサンゼルス市は4月29日、新型コロナウイルスの検査を全住民に無料で提供すると発表した。症状の有無は問わない。ロサンゼルス市の人口は約400万人。

ロサンゼルス市内ではこれまで検査キットの不足から、社会機能維持に不可欠な職種の人と症状を発症している人しか、検査を受けられなかった。

エリック・ガーセティ市長が、アメリカの主要都市としては初の試みを発表した数時間前には、カリフォルニア州ロサンゼルス郡が過去最多の日別新規感染者数を発表していた。

市長は全市民に検査を受けるよう呼びかけ、「自分が周りの人にうつしてしまう危険がないという、その安心感に値段はつけられない」と述べた。

<関連記事>

カリフォルニア州は全米50州のうち人口が最多。新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」については、これまで4万8000人以上の感染と、1900人以上の死亡が確認されている。人口1000万人近いロサンゼルス郡の感染者が、州内の約半数を占める。

3月19日というアメリカでは特に早い段階で住民の外出を禁止したカリフォルニア州では、制限を緩和するにはまず検査件数の拡大が必要条件だとしてきた。

ロサンゼルス市の措置とは別に、カリフォルニア州政府は30日、オレンジ郡の全ての海水浴場に閉鎖を命じた。州内のビーチはこれまで一部が閉鎖されていたが、中には社会的距離を維持するという前提で開かれていたものもある。

ところが4月25日からの週末にかけて、ロサンゼルス南郊のビーチが混雑している様子が相次ぎ報告された。ギャヴィン・ニューサム州知事は、日光浴をしたい一部の市民の行動によって、何週間もかけて取り組んできたCOVID-19対策が無駄になりかねないと強い調子で警告していた。

このため米メディアは、ニューサム知事が州内の全ての海水浴場を閉鎖するものと予想していたが、オレンジ郡に限定。閉鎖期間は「当面」とされているものの、知事は短期間で済ませたい考え。

そのほか、アメリカでは東部ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ州知事が、6400人から1万7000人を採用し、住民の接触相手を追跡する「巨大な」調査を開始すると述べた。

全国では過去1週間に新たに380万人が失業手当を申請。3月半ばからの全米の失業者は少なくとも3000万人に達した。

南部ジョージア州は、パンデミックの最中に限り、16歳に路上試験のないまま自動車運転免許を発行している。

ドナルド・トランプ米大統領は、中国のパンデミック対応を非難し続けており、29日には自分の大統領再選を阻止するためなら中国は「できることはなんでもする」と述べた。

(英語記事 Coronavirus: Los Angeles offers free virus testing to all residents