2020年05月10日 11:47 公開

新型コロナウイルスの感染が確認された人数が、世界で400万人を突破したことが、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計で明らかになった。死者は全体で27万7000人以上に上っている。

新型コロナウイルスによるによる感染症(COVID-19)の被害が最も大きいのは引き続きアメリカで、感染が確認された人の4分の1、死者の3分の1を占めている。

一方で専門家は、多くの国で検査の数が少なく、データが偏っているため、実際の感染者数はもっと多いと警告している。

また、スペインなど一部の国では1日当たりの死者が減少傾向にあるものの、ロックダウン(都市封鎖)を緩和することで感染の「第二波」を招くのではないかとの懸念も出ている。

さらに、パンデミック(世界的流行)が世界市場やサプライチェーンを直撃するなか、各国政府は経済への打撃に備えようとしている。

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一時は新型ウイルス流行の中心となっていたイタリアでは、今週からロックダウンの一部が緩和された。屋外での運動が解禁されたほか、同じ地域に住む家族を訪問できるようになった。

フランスではこの日、24時間当たりの死者数が80人と、過去1カ月超で最少を記録した。当局は11日から制限を緩和する予定。隣国スペインも、同様の措置を行う見通しだ。

一方、南アフリカなどではロックダウンが続いている。

韓国ではいったん制限が緩和されていたものの、ソウルの繁華街で感染が相次いで報告されたため、バーやナイトクラブに再び制限が設けられた。

ロシアも、第2次世界大戦の戦勝記念として予定していた軍事パレードをキャンセルしている。

しかし、科学的な証拠があるにも関わらず、一部の国では政府首脳が新型ウイルスの威力やロックダウンの必要性に懐疑的だ。

ベラルーシではアレクサンデル・ルカシェンコ大統領が厳しい対策の要求を拒否しており、終戦75周年の記念パレードには数千人の兵士が参加した。

英医学誌ランセットはブラジルについて、新型ウイルス封じ込めの最大の脅威はジャイル・ボルソナロ大統領だと痛烈に非難する厳しい論説を掲載した。

ブラジルでは9日に新たに1万人の感染を確認。全体では15万6000人弱と南米で最多を記録している。しかしmボルソナロ大統領は新型ウイルスの深刻さを否定しており、ロックダウンをめぐって州知事らと衝突している。

アフガニスタン中部ゴーア州フィールズクーフでは、政府がパンデミックに際し貧困層への支援を行わなかったとして、デモが発生。暴動に発展し、治安部隊との衝突で少なくとも6人が亡くなった。

各国のその他の状況は以下の通り。

  • 中国・国家衛生健康委員会の李斌副主任は、パンデミックによって同国の公衆衛生システムの欠陥が明らかになったと認めた。中国をめぐっては、新型ウイルスが確認された昨年12月以降、初動が遅れたと批判が続いている
  • 中国の習近平国家主席は、北朝鮮での新型ウイルス流行に懸念を表明し、支援を申し出た
  • イギリスのグラント・シャップス運輸相は、「細心の注意」を払いながら段階的にロックダウンを解除していくことを明らかにした
  • アメリカのバラク・オバマ前大統領は、ドナルド・トランプ大統領の新型ウイルス政策が「ひどい大混乱の大惨事」だと厳しく批判した
  • 電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、新型ウイルスによる規制を理由に、本社をカリフォルニアから別の場所に移すと発表した
  • 西アフリカ・ガーナの衛生当局は、工業施設で集団感染が確認され、従業員500人以上の陽性が検査で判明したと発表した。これにより、同国の1日当たりの感染者数は30%近く急増した

(英語記事 Global coronavirus cases rise above four million


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