2020年05月13日 19:27 公開

日本相撲協会(JSA)は13日、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)で入院していた28歳の力士が亡くなったと発表した。新型ウイルスに感染した力士が亡くなったのは、初めてだという。

高田川部屋に所属する三段目の勝武士(しょうぶし、本名・末武清孝さん)は、COVID-19による多臓器不全で亡くなった。

JSAの発表をもとに日本メディア各社が伝えたところによると、勝武士関は4月4~5日から38度の高熱に見舞われた。師匠らが保健所に電話をしたり病院に受け入れを要請したりしたが、受け入れ先の医療機関がなかなか見つからなかった。その後、熱が下がらず血痰が見られたたことから、8日に都内の病院に入院した。入院時のウイルス検査では陰性だったが、翌9日にはさらに病状が悪化したため転院。10日に陽性が確認され、19日から集中治療室で治療を受けていた。

朝日新聞によると、勝武士関には糖尿病の基礎疾患があったという。

読売新聞は厚生労働省の話として、日本では20歳代の死者はこれまで報告されていないと報じている。国内の新型ウイルスの犠牲者の大半は50歳以上だという。

「素晴らしい若い力士だった」

JSAの八角理事長は、「1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったと思いますが、力士らしく、粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました。今はただ、安らかに眠って欲しいと思います」と話した。

読売新聞によると、JSAは今後、約1000人の会員に対し抗体検査を行う方針。日本のスポーツ界で行われる初めての大規模検査になるという。

JSAは4月、親方や力士など6人が新型ウイルスの検査で陽性だったと発表していた。

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ソーシャルメディアでは、勝武士関を追悼するコメントが多く寄せられた。

あるユーザーは、「若くても、体力あっても、新型コロナウイルスによって亡くなるんだということを、改めて忘れてはいけない」と話した。

https://twitter.com/jiujitsujazz/status/1260428221033652229

また、もっと早く支援を受けていれば生き延びられたのではと疑問を投げかけるコメントもあった。

ロイター通信は厚労省の話として、東京ではCOVID-19に対応している2000床のうち1832床がすでに埋まっていると報じている。

厚労省によると、日本では12日までに、1万5700人超の感染と640人超の死亡が確認されている。これまでに18万9000人近くが検査を受けている。日本の人口は約1億3000万人。

日本では4月の時点で、各地の医師会などから、医療システムが崩壊する可能性があるとの指摘が出ていた。

(英語記事 Japan sumo wrestler dies after virus infection