休校が続く中、東京・大阪の両知事らの猛プッシュもあって急浮上している「9月入学」だが、実施に伴う影響は相当大きなものになりそうで、学校行事の“季節感”も様変わりすることになる。

 例えば、お盆休みに実家に帰り、祖父母と一緒にランドセルを買いにいく──小学校入学を翌春に控えた子供がいる家庭では当たり前の光景となっている。祖父母にとって、孫の喜ぶ顔が見られる“大イベント”だ。

 「最近では百貨店などにランドセルが並ぶ時期はどんどん早まっていて、おじいちゃん、おばあちゃんが春先にチェックして、お盆休みに一緒に買いに行くわけです」(トレンド評論家の牛窪恵氏)

 もし9月入学になったら、ランドセルはいつ買うことになるのか。

「入学直前のお盆休みでは“孫が欲しい商品が品切れだったら”という不安があるし、入学1年前のお盆休みでは、さすがに早すぎる。そこで候補にあがってくるのが『正月休み』です」

 だが、9月入学を実施している欧米では、夏休みが長い分、年末年始の休みはほとんどない。日本もそうした日程に近づくなら、正月に実家へ立ち寄ることはできても、ランドセルを一緒に買いに行く時間まで捻出できる家庭は少なくなりそうだ。
※画像はイメージです(ゲッティイメージズ)
※画像はイメージです(ゲッティイメージズ)
 「おじいちゃん、おばあちゃんがお年玉と一緒にランドセル代を振り込み、そのお金で親がランドセルを買うことになってしまうかもしれません。

 若い世代のお父さん、お母さんが買うなら売り場ではなく、ネット通販の利用が増えて、今のような特設コーナーを作って売るという光景も減るのでは」(牛窪氏)

 祖父母にとって、孫の小学校入学という節目が、少し淋しいものになってしまうかもしれない。

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