2020年06月02日 11:59 公開

日本で1日夜、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)終息を願った花火が、各地で一斉に打ち上げられた。花火の打ち上げ場所は公開されず、打ち上げは午後8時から約5分間にわたって続いた。

「チアアップ花火」の主催者は、観客が集まるのを防ぐために時間を限定したという。

当初は開催日時も公表していなかったが、突然の花火に驚く人もいるかもしれないとして予定を変更した。

空いっぱいに広がる花火に、このイベントを知らなかった人も自宅や通りから空を見上げる余裕はあったようだ。

それでも、一部の場所では人ごみができていた。東京では、花火を見るために多摩川沿い大勢が集まり、終了と共にばらばらになった。

見物人の1人は毎日新聞の取材に対し、「予感がしたのでここに来た」と話した。「秘密だといっても、花火を打ち上げられる場所は限られているので」。

「チアアップ花火」には日本全国の花火製造者が参加。多くの企業が、パンデミックによって伝統的な夏の花火大会などが延期・中止となり、事業継続に苦労している。

また、東京五輪の延期も大きな打撃となっており、花火の販売が難しくなっているという。

プロジェクトに参加した丸玉屋小勝煙火店の小勝康平さん(38)は、花火産業は「コロナウイルスのせいで大きく変わってしまった」社会を元気付ける方法を考えていたと話した。

AFP通信の取材で小勝さんは、「日本の花火は歴史的に、疫病を抑え、亡くなった人の魂を鎮めるために打ち上げられてきた」と語った。

小勝さんの花火には、流行終息を願う文字が貼り付けられた。丸玉屋小勝煙火店は東日本を中心に、4カ所の打ち上げ会場に100個近くの花火を提供した。

「もちろんコロナウイルスが花火でなくなるとは思っていない。でも何か良いことが起きればいいと願っている」

日本では新しい感染者の数が減ったことから、5月末に緊急事態宣言が解除された

安倍晋三首相は、流行の第2波を防ぐために「慎重に行動」し、「新しい生活様式」に慣れるよう呼びかけている。

日本は流行初期に、新型ウイルス対策で批判を浴びていたが、アメリカやロシア、イギリスのような規模の流行は避けられているようだ。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、2日午前10時半時点の感染者数は1万6787人、死者は899人となっている。

(英語記事 Japan lightens mood with surprise fireworks