2020年06月04日 13:53 公開

BBCリアリティー・チェック・チーム

米中西部ミネアポリスで白人警官に首を圧迫されて黒人男性が死亡した5月25日の事件をめぐり、全米各地で連日、抗議行動が続いている。事件に関与した警官4人全員が3日までに逮捕・起訴され、ジョージ・フロイドさんの首を膝で圧迫し続けた元警官の罪状は、殺意があったとする第2級殺人罪に引き上げられた。

ドナルド・トランプ米大統領は暴力化する抗議に対して、軍の投入も辞さない強硬姿勢を示している。

一方で、社会制度に組み込まれた慢性的な人種差別に抗議する動きは、ロンドンなどイギリス各地にも飛び火し、大勢が共感と連帯を示している。

ここでは、アメリカの刑事司法と人種に関する各種統計から、アメリカのアフリカ系市民がどういう経験をしているのかを示す3つのデータを取り上げる――。

1. アメリカではアフリカ系住民が、他の人種より警察に射殺される可能性が高い

アメリカで警察が人を射殺した事件について集計されているデータを見ると、アメリカの総人口に占めるアフリカ系市民の割合に対して、アフリカ系市民が警察に撃たれて死亡する確率ははるかに高いことが分かる。

2019年には、国勢調査によるアフリカ系市民の人口比は14%だったものの、警察による射殺事件1004件でアフリカ系の人が死亡したのは23%超だった。

2. アフリカ系市民が違法薬物関連で逮捕される確率は、他の人種より多い

違法薬物を使用する割合は白人もアフリカ系も同程度だが、逮捕される割合はアフリカ系のほうがはるかに高い。

2018年には、アフリカ系アメリカ人10万人あたり約750人が薬物関連で逮捕された。対して白人アメリカ人は10万人あたり350人だった。

違法薬物の使用に関する全国調査では、使用する割合は白人もアフリカ系も同程度だったが、アフリカ系が逮捕される確率は依然として白人より高い。

たとえば、アメリカ自由人権協会(ACLU)の調査によると、マリフアナ所持の疑いでアフリカ系市民が逮捕される確率は白人の3.7倍だったが、マリフアナの使用率はほぼ同じだった。

3. アフリカ系アメリカ人の方が実刑を受ける

最新データによると、有罪判決を受けるアフリカ系アメリカ人が刑務所に収監される確率は、白人の5倍で、ヒスパニック系の2倍近い。

2018年には、アメリカの総人口におけるアフリカ系市民の割合は約13%だったが、刑務所に収監されている人口の3割近くを占めた。

これに対して、白人はアメリカの人口の6割以上だが、刑務所の人口の約3割だった。

つまり、アフリカ系アメリカ人10万人あたり1000人以上が刑務所にいることになる。白人については、10万人あたり約200人が刑務所に収監されている。

アメリカの刑務所人口とは、連邦あるいは州の刑務所に1年以上の量刑で収監されている人を指す。

アフリカ系アメリカ人の収監率は過去10年で下がってはいるものの、刑務所人口では他の人種より多い。

フロイドさん暴行死事件の時系列

(英語記事 George Floyd: How are African-Americans treated under the law?