2020年06月04日 13:47 公開

西アフリカ・ガンビアの外交官の息子がアメリカで警察官に射殺され、ガンビア政府は「信頼に値する」捜査を要求している。

米ジョージア州捜査局(GBI)の初期捜査によると、モモドゥ・ラミン・シセイさん(39)は5月29日朝、州内で車を運転中に警察に追跡された後、銃で撃たれた。

シセイさんはその場で死亡が確認された。警察は、シセイさんが銃を取り出したとした。

アメリカではミネソタ州で黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に拘束される際に死亡したことをきっかけに、各地で抗議行動が起きている。ソーシャルメディアでは、警察の暴力に対する抗議行動への支持を表明する投稿に、シセイさんの名前が書かれている。

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「警官に発砲した」

州捜査当局の調べでは、5月29日午前3時49分ごろ、ジョージア州スネルヴィルで警官がシセイさんの車を停車させようとしたところ、車は止まらず、追跡を開始したという。

「警官は車両に近づき、運転者に両手を見せるよう口頭で命じた。運転者は従わず(中略)警官に拳銃を突きつけた。警官たちは運転者に発砲し、パトカーまで戻って安全を確保した」と捜査当局は述べた。

特別機動隊(SWAT)の出動が要請され、「こう着状態の中、運転者はSWATに武器を向け発砲した。SWATの隊員1人が発砲した」という。

銃所持の説明に異議

地元紙ポイントによると、シセイさんの父親で国連勤務のレア・シセイさんは、警察は事態の平和的な解決に十分に努力しなかったと主張。息子が銃を持っていたとの説明にも異を唱えた。

レアさんは、「私たちで独立した検視をし、彼が死んだ時の状況を調べる私立捜査官を雇いたい。必要ならジョージア州警察を訴えるために弁護士を雇う」と同紙に述べた。

ガンビア外務省は2日、ワシントンのガンビア大使館に、「透明で信頼できる客観的な捜査がなされるよう、米国務省など関係当局に働きかける」よう求めた。

(英語記事 Probe demanded after US police kill diplomat's son