2020年06月07日 11:38 公開

ジョー・バイデン前米副大統領(77)は6日、11月の大統領選本選でドナルド・トランプ米大統領(73)と争うため、野党・民主党の指名獲得を確実にした。指名に必要な党代議員の人数を確保したという。バイデン氏が大統領を目指すのはこれで3度目。

バイデン氏はツイッターで、必要な代議員1991人を獲得したと発表。「皆さん、民主党の指名を獲得するのに必要な代議員1991人を今夜、確保しました。これから皆さんの票を得られるよう、毎日闘います。みんな一緒になって、この国の魂のための戦いに勝てるように」と書いた。

https://twitter.com/JoeBiden/status/1269107491708850176


民主党の大統領選候補を決める予備選の投票が2日、首都ワシントンのコロンビア特別区や7つの州であり、その開票結果を受けて、バイデン氏の候補指名が確実になった。

AP通信によると、バイデン氏はこれまでに1995人の代議員を獲得している。民主党予備選では、まだ8州と3つの米領が投票を控えている。

民主党予備選で最後まで争ったバーニー・サンダース上院議員が4月に撤退して以降、バイデン氏が事実上の党候補として活動していた。

最近では、白人警官に暴行され死亡した黒人男性ジョージ・フロイド氏について、トランプ氏が雇用統計改善の発表と合わせて、フロイド氏が「上から見下ろして、この国にすばらしいことが起きていると喜んでくれているといい。彼にとって素晴らしい日だ。全員にとって素晴らしい日だ」と述べたのに対し、バイデン氏は「唾棄(だき)すべき」発言だと強く非難している。

バラク・オバマ前大統領の下で2期8年間、副大統領を務めたバイデン氏は、予備選の初期には低い支持率で苦戦し、一時は撤退もうわさされたものの、3月初めに南部サウスカロライナ州で圧勝したのを契機に、3「スーパー・チューズデー」で14州のうち10州で勝利し、指名獲得へ弾みをつけた。

サンダース議員は4月初めに撤退を表明オバマ氏は同月半ばに、バイデン氏を次期大統領として支持・推薦すると表明した。


バイデン氏は大統領選に向けて、「今はアメリカの歴史において大変な時代なひとつで、ドナルド・トランプの怒りに満ちた分断の政治は答えにならない」、「この国は、全員をまとめてくれるリーダーシップを強く求めている」と述べている。

これに対してトランプ氏は、バイデン氏を「居眠りジョー」などと嘲笑するあだ名を使い、激しい対立姿勢を示している。

バイデン氏は5月下旬には、トランプ氏に入れようかわずかでも考えるようなアフリカ系市民は「黒人じゃない」とラジオで発言し、批判されたのを受け、発言は「軽率だった」と謝罪している。

また、かつてスタッフのアシスタントだったタラ・リードさんが、1993年当時に上院議員だったバイデン氏によって性的に暴行されたと訴え出ている。バイデン氏はこれを全面的に否定している

昨年4月には、複数の女性が過去に不適切な接触があったと批判。バイデン氏は自分は「人間同士の触れ合いを重視してきた」ものの、「社会規範が変化している」と認め、謝罪した。この時に名乗り出た女性の中に、リードさんも含まれていたが、性的暴行があったとは主張していなかった。

(英語記事 Joe Biden formally wins Democratic nomination to take on Trump