2020年06月14日 16:29 公開

中国・北京で50日以上ぶりに新型コロナウイルスの感染者が確認され、市内の一部で厳格なロックダウン(都市封鎖)が敷かれた。

今回のアウトブレイク(大流行)は、北京南西部・豊台区にある北京最大の卸売市場「新発地市場」と関連があるという。

当局によると、検査を受けた517人のうち45人から新型ウイルスの陽性反応が出た。ただ、全員が無症状だという。

これを受け、近隣の11地区がロックダウンされたほか、市場関係者1万人が検査を受ける。

当局はさらに、最近この市場を訪れた人全員のほか、近隣地域の住民に対しても検査を受けるよう呼びかけている。

新発地市場を最近訪れた男性2人がCOVID-19に感染したと報告されたことから、同市場は13日未明には閉鎖された。

豊台区の職員は、「大衆の安全と健康を最優先とする原則に従い、新発地市場と近隣地区でロックダウンを開始した」と説明。「戦時緊急事態」にあるという。

これに伴い、軍警察が配備されたほか、近くの交通機関や学校も閉鎖された。

また、北京市全体でスポーツイベントなどが中止になり、大型公共施設も営業を取りやめている。

北京では、新型ウイルス流行の第2波が来たのではないかという懸念が広がっている。

武漢市で新型ウイルスが発生して以降、中国は世界でも有数の厳しいロックダウン政策を行い、アウトブレイクは抑制されていた。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、新型コロナウイルスによる世界全体の死者は43万人超、中国での死者は4600人超となっている。


<分析>スティーヴン・マクドネル中国特派員

新発地卸売市場は、北京の生鮮食品供給の8割を担う巨大な市場だ。この場所がどうやって新たな新型ウイルスの流行元となったのか、中国当局は頭をかしげている。

中国政府がここ数カ月使ってきた戦略は、クラスター感染が起きた街を完全に隔離してしまうというものだ。

この戦略はこれまで功を奏してきたようだ。

しかし、新型ウイルスの非常事態が収束したかのように思えていたこのタイミングで、当局はあまり急いで北京全体をロックダウンしたくないはずだ。


(英語記事 Fear of Beijing second wave after market outbreak