2020年06月15日 12:24 公開

イギリスのスーパー「ウェイトローズ」で売られていたアヒルの卵から、3羽のひなが生まれた。女性が買った卵を孵化(ふか)器に入れたところ、1カ月で小さな鳴き声が聞こえ始めた。

ふだんは小売店で管理職として働くハートフォードシャー在住のチャーリー・レロさん(29)は、新型ウイルス流行のせいで自宅待機となった。時間に余裕があるからと、スーパーで買ったクラレンス・コート農場のフリーレンジ(放し飼い)卵を試しに孵化器に入れてみた。

孵化した3羽は「ビープ」、「ピープ」、「ミープ」と名付けられた。レロさんのペットのニワトリたちとともに「幸せな生活」を送ることになるという。

ウェイトローズの広報担当者は、有精卵は食べても安全で、孵化させない限りは無精卵と「区別は全くつかない」と説明した。

レロさんは、スーパーで買ったウズラの卵を孵化させたという動画をフェイスブックで見たことから、このアイデアを思いついたという。

「アヒルの卵をスーパーで見て、これでもできるかなと思った。ワクワクしたけど、これはスーパーの卵だという思いも頭から離れなかった」

「農場で集められて、運送トラックで揺さぶられて、台車から棚に移された卵だし。何度持ち上げられては戻されたか分からないわけで、孵化しない可能性もあった」

しかし孵化器に入れてから1カ月後、小さな鳴き声が聞こえ始め、ブラドック・ホワイトのひなが卵の殻から出て来た。

レロさんは「可愛すぎるふわふわのかたまり」を孵化させた経験は、「素晴らしい」ものだったが、同じことを繰り返すつもりはないという。

「今は自宅待機中で、1日中つきっきりで世話できる状態だからこそ、できたことなので。ひながそこまでの世話を必要としなくなるまで。普段だったらとても無理だし、アヒルたちにも不公平だと思う」

ウェイトローズの広報担当者は、白い羽根のアヒルの性別を特定するのは「非常に難しい」と説明した。

「契約農家では、アヒルのオスとメスを正しく分けるのに苦労している。性別判定が難しい以上、オスがメスの群れの中に取り残されてしまうこともあるかもしれないが、非常に珍しいことだ」

「また、野生のメスが農場のオスに出会ってしまうこともあるが、やはりこれも珍しい例だ」

クラレンス・コート農場の広報担当者は、「ひなが生まれる確率はすさまじく低かったが、確かに不可能ではなかったわけだ」と話した。

(英語記事 Woman hatches ducks from Waitrose eggs