つまり、両氏の投稿に「いいね」をするファンの非フォロワー比率は、小池氏が8・7%で、堀江氏は2・4%ということになります。この分析結果から、小池氏は非フォロワーに堀江氏の4倍以上も届いている可能性が高い一方で、堀江氏のツイートは、フォロワー以外には広く届いている可能性が低いことが分かりました。両氏のフォロワー数の差が大きいにもかかわらず、ファンの数に大きな差がないため、フォロワーの数の多さにばかり目を向けるのは適切ではない可能性があるといえます。
両氏のフォロワー・非フォロワーのファン比率
両氏のフォロワー・非フォロワーのファン比率
 続いて、両氏のファン属性と、そんな両氏を「好きな人は誰か」という問いです。両者のファンの属性から分析していきます。次の図は、5月28日時点の結果です。
両氏のファン属性。左が堀江氏、右は小池氏
両氏のファン属性。左が堀江氏、右は小池氏
 両氏のSNSアカウントに頻繁に反応しているアカウントのツイッタープロフィールに書かれている言葉から解析された結果です。テキストデータから読み取るべきポイントは、いくつかあります。一つは、全体的な文字の大きさや詰まり具合の違いです。この抽出された文字は、ファンのプロフィール文中の出現回数に比例するシステムになっています。

 つまり、文字の大きさが大きくなるほど、その文字に関心を持つフォロワーが多いということです。まず、堀江氏のフォロワー層ですが、「人生」「仕事」「勉強」「ビジネス」「エンジニア」など、特定の領域のファンの属性が高いことが分かります。

 一方で、小池氏のフォロワー層は「日本」「テレワーク」「東京都」「佐々木希」「八王子」「漫才」「美味しい」などさまざまなジャンルのキーワードから構成されています。しかも、強調される文字の大きさが小さいことから、フォロワー層の偏りがなく、多様な層に届いていることが分かります。

 次に、「私を好きな人はどんな人か」の問いの部分である、両氏の投稿に「いいね」をくれるユーザーが、両氏以外にどんな内容に「いいね」をつけているかを分析していきます。次の図は5月18日から28日までの抽出結果です。
図3 5月18日~28日における両氏のファンの好み。左が堀江氏、右は小池氏
5月18〜28日における両氏のファンの好み。左が堀江氏、右は小池氏
 文字の大きさは、自分の投稿に「いいね」をしてくれている人が、他に「いいね」している投稿内容の出現回数に比例するシステムになっています。大きくなっている文字ほど、両者の投稿に「いいね」しているユーザーの注目度がより高く現れるキーワードというわけです。

 つまり、堀江氏に「いいね」をするユーザー層は、経済、お金、仕事、自由など社会経済的ワードへの関心が高いファンであることが言えます。堀江氏の投稿スタイルから、熱烈的ファンを多く抱えているとも考えられます。

 一方で、小池氏に「いいね」をするユーザー層は、一つの領域に偏りがなく広い関心があることで、共通の関心が見られないことが分かります。「マスク」というキーワードを含むツイートを分析した結果、マスクの支援や呼びかける温かいポジティブな投稿が複数確認できました。

 両氏のSNSユーザーに共通するのは、少なくとも政治クラスターの中で発生しているということです。しかも、重複するキーワードも多くあり、実際には票の食い合いになってしまう可能性もあるのかもしれません。

 両氏のフォロワー数の差に留意が必要なので、結果の妥当性を確認するために、両氏のファンの集中度を「ハーフィンダール・ハーシュマン指数」(HHI)をもとに算出しました。HHIとは、ある産業の市場における企業の競争状態を表す指標の一つです。

 結果として、小池氏が20・68、堀江氏は28・92となりました。ここからも堀江氏よりも小池氏の方が広い層に届いていることが分かります。