2020年06月17日 13:34 公開

新型コロナウイルスに3月に感染し回復した、イギリスのウェールズ公チャールズ皇太子(71)が16日、国民保健サービス(NHS)の病院を訪れ、においと味の感覚が完全には戻っていないと職員に明らかにした。

チャールズ皇太子はカミラ夫人(コーンウォール公爵夫人、72)と共に、皇太子領ハイグローヴに近い西部グロスターシャーの王立病院を訪れた。

複数病院の医師や看護師、清掃員などの職員と、2メートルの距離を取って面会し、病院職員に自らの経験について話した。

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チェルトナム総合病院の医療アシスタント、ジェフ・ミルズさん(47)によると、「皇太子は自分自身の体験について話し」、「においと味の感覚を失ったことについても話した。それはまだ続いている感じがすると言っていた」という。


皇太子の新型ウイルス感染は、流行初期の3月25日に発表された味覚や嗅覚(きゅうかく)が失われるのは、主要な症状の1つとみられている。

皇太子は回復後、「かなり軽い症状で済んだ」と話していた。

握手の代わりに

イギリスでロックダウン(都市封鎖)が始まって以来、皇太子夫妻が公の場で国民と接するのはこれが初めてだった。

社会的距離を保つため、夫妻と面会する人は黄色の点を目印に、2メートル離れて立った。


チャールズ皇太子は数人に対し、握手の代わりに両手を合わせる「ナマステ」のあいさつをした。

カミラ夫人は、NHSに対する国民の評価が変わったと思うかと聞かれると、「そう思う。大勢が毎週表に出てNHSに拍手している姿からも分かる。NHS職員はとても素晴らしい仕事をしている」と答えた。

また、「ケアの仕方にしろ、事態全般をコントロールしていた様子にしろ、(中略)パニックしないで淡々と仕事をする職員たちは、イギリスの最良の姿だと思う」と述べた。

夫人は先週末、久しぶりに孫たちと社会的距離を保ちながら会ったことも明らかにした。夫妻は孫を抱きしめることはできなかったが、「とても素晴らしい」時間だったと述べた。

ウイリアム王子は救急隊と面談

王室はロックダウン緩和に伴い、国民と会う機会を予定するなど、通常へと戻ろうとしている。

皇太子の長男、ケンブリッジ公ウイリアム王子は、東部ノーフォークのキングス・リン救急ステーションを訪問。新型ウイルス感染対策の行動制限が実施されてから、初めて国民と面会した。


王子は、「みなさんのがんばり」をたたえると共に、パブでビールを飲めるようになるのを楽しみにしていると冗談を言った。

また、「NHSには誰もが感謝している。素晴らしい制度で、保健サービスで、世界中の多くの国がうらやんでいる」、「パンデミックのような大きい危機が起きて初めて、NHSをどれだけ大切にしなくてはならないか、感謝を表現しなくてはならないか、気づくようになった」と述べた。

王子はさらに、「この国のウエストのことも心配だ。みんなチョコとかケーキをたくさん食べてて。自分も自宅で焼き菓子ばかり作っていた」と笑った。

ウイリアム王子はロックダウン中、心のケアを必要とする人にテキストメールで答える救急ホットラインで、訓練を受けた後に匿名でボランティアをしていたことを最近になって明らかにしている。


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(英語記事 Charles's sense of smell not back after virus