2020年06月22日 15:20 公開

ブラジルで21日、新型コロナウイルスの死者数が5万人を超え、アメリカ(死者11万9900人超)に次いで世界で2番目に多くなった。

ブラジル保健省この日、過去24時間で新たに641人の死亡を確認し、死者数は合わせて5万617人に上ったと発表した。また、過去24時間に感染者数が1万7000人以上増加した。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、感染者数と死者数共に世界最多のアメリカではこれまでに227万9800人以上が感染し、11万9900人以上が死亡している(日本時間22日午後1時時点)。

ブラジルでの死者数が5万人を超えたとのニュースは、政情不安が高まる中で報じられた。19日には、同国内で確認された感染者数が100万人を突破していた。

専門家たちは、ブラジルがアウトブレイク(大流行)のピークに達するのはまだ数週間先になると警告している。

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世界保健機関(WHO)は21日、世界全体の感染者数が24時間で約18万3000人増加し、1日の新規感染者数としてはこれまでで最多を記録したと発表した。新規感染者の60%以上は北米と南米で確認されたという。

しかし、アウトブレイクの拡大を受けても、ブラジルの極右のジャイル・ボルソナロ大統領の支持者と反対派数千人による21日の抗議行動は止まらなかった。

反政府を掲げる抗議者たちはボルソナロ大統領の弾劾を求めている。18日には、ボルソナロ氏の元側近と、その人物の家族ぐるみの付き合いがある知人が汚職の疑いで逮捕されていた。

ボルソナロ氏の支持者たちは、最高裁判所が同氏の権力を抑制しようとしていると主張している。

新型ウイルス対応めぐり批判

新型ウイルス対応をめぐり、ボルソナロ氏は激しく批判されている。同氏はロックダウン(都市封鎖)に反対しており、保健省からの助言に公然と反発してきた。

ボルソナロ氏はまた、新型ウイルスそのものより、こうした制限による経済的打撃の方が大きいと主張。これまでに、大統領の方針に反発して保健相が2人、辞任している。

全国的なロックダウンは敷かれなかったものの、州や市が独自の対策を導入した。数カ月にわたった制限の一部は徐々に緩和されつつあるが、感染者数は依然として多いままだ。

一部の場所では医療制度が対応しきれなくなったり、先住民コミュニティなどの適切な看護を受けるのが難しい貧困地域や遠隔地で、感染が急速に拡大したりするのではないかとの懸念は依然として残っている。

こうした中、ボルソナロ氏自身は政治的危機にも直面している。現在、政治的利益のために警察に介入した疑惑で捜査を受けているほか、最高裁判所は別の2案件でボルソナロ氏の仲間を調べている。

首都ブラジリアの警察は21日、議会と最高裁判所周辺で行進するボルソナロ氏支持者と反対派グループを引き離し続けた。

サンパウロやリオデジャネイロでも大規模集会が行われた。


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(英語記事 Brazil reaches 50,000 virus deaths amid protests