2020年06月24日 13:37 公開

ブラジルの連邦裁判所は23日、ジャイル・ボルソナロ大統領に対し、首都ブラジリアとその周辺地域の公共の場でマスクを着用するよう命じた。

極右のボルソナロ氏は新型コロナウイルスを「ちょっとした風邪」と言うなど、そのリスクを軽視し、批判を受けてきた。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ブラジルでは114万5900人以上が感染、5万2600人以上が死亡している(日本時間24日午前時点)。ともに、アメリカ(感染者234万5800人以上、死者12万1200人以上)に次いで世界で2番目に多い。

くしゃみをした手で握手

多数の感染者と死者が出ているにもかかわらず、ボルソナロ氏はマスクを着けずに公の場で支持者への挨拶を繰り返している。

これまで、ある集会で口を覆わずにせきをする姿が撮影されたほか、別のときには、手にくしゃみをした直後に年配の女性と握手を交わす様子が目撃されていた。

マスク着用が義務化、罰金も

ブラジリア連邦直轄区では4月30日からマスク着用が義務化された。これはイバネイス・ロシャ連邦直轄区知事が導入したもので、公共交通機関や店舗、商業・産業施設を含むすべての公共の場で鼻と口を覆うことを義務付けている。

5月11日にはルールが強化され、違反者には1日あたり2000レアル(約4万1000円)の罰金が科されることとなった。

レナト・ボレッリ連邦判事による23日の判断は、ボルソナロ大統領はマスク着用義務が免除されないことや、違反すれば大統領やほかの役人たちも2000レアルの罰金が科されることを意味している。

経済優先で対立

ボルソナロ氏は新型ウイルスのパンデミック(大流行)の発生当初から、新型ウイルスそのものより、感染拡大を食い止めるための制限による経済的打撃の方が大きいと主張してきた。

22日にはロックダウン(都市封鎖)措置の緩和と店舗や企業の再開を改めて求めた。

ボルソナロ氏は、パンデミックへの対処の仕方は「すこしやり過ぎだったかもしれない」と述べた。

経済を優先すべきとのボルソナロ氏の主張をめぐっては深い分断が生じており、同氏は移動制限や公共の場でのマスク着用を義務付ける各州知事と衝突している。


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(英語記事 Brazil's Bolsonaro ordered to wear mask in public