2020年06月26日 14:19 公開

子どもが新型コロナウイルスの感染症COVID-19で死に至るのは極めてまれだとする、ヨーロッパの研究が発表された。

英ロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院のチームは、欧州25カ国で暮らす生後3日から18歳までの子ども582人について研究した。

全員、パンデミック(世界的流行)がピークを迎えていた4月に、ウイルス検査で陽性と判定されており、4分の1には基礎疾患があった。

それらの子どもの半数以上は病院に入院し、8%は集中治療を必要とした。

死亡したのは全体の4人だけで、うち2人には基礎疾患があった。10歳未満の死者はゼロだった。

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全体的に症状は軽く、ウイルス検査で陽性と判定されたものの無症状の子どももいた。

確認された症状としては、発熱(全体の65%)、上気道の感染(54%)が比較的多く、肺炎(25%)、胃腸症状(22%)もみられた。

16%の子どもは無症状だった。そうした子どもの多くは、感染者の濃厚接触者に当たることからウイルス検査を受けていた。

医師らはこの研究結果に安堵(あんど)感を示している。ただ、深刻な状態に陥る子どももいるため、最善の治療法を見つけるためにさらに研究が必要だとしている。

他のウイルスに同時感染で危険増

研究に携わった医師らは、子どもの死亡率について、実際は今回の結果より「大幅に低い」と考えられるとしている。軽症の子どもは研究当時、検査や診断の対象とされていなかったからだという。

COVID-19と同時に他の呼吸器系のウイルスにも感染した子どもたちは、集中治療を受ける確率が高まったとされる。

スペイン・マドリードのグレゴリオ・マラニョン大学病院のベゴーニャ・サンティアゴ=ガルシア医師は、「冬になるとかぜとインフルエンザの感染が広がるので、この研究結果は重要なことを示唆している」と述べた。

今回の研究は英医学誌ランセットの「The Lancet Child and Adolescent Health」に掲載されている。

(英語記事 Most children experience 'mild' Covid-19 symptoms