2020年07月04日 18:47 公開

米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)ワシントン・レッドスキンズは3日、チーム名の変更を検討すると発表した。同チームをめぐっては、人種別的だとして主要スポンサーらがチーム名を見直すよう求めていた。

レッドスキンとは、アメリカ先住民の「赤い肌」を意味する。チームロゴもネイティブ・アメリカンがモチーフになっている。

ワシントン・レッドスキンズは長年、人種差別的な名称だと批判を受けてきた。

黒人男性が白人警官に殺害された事件に端を発した、世界的な抗議デモをきっかけに人種差別に新たな関心が集る中、チーム名の変更を求める声が上がっている。

同チームのトップスポンサー、運送大手フェデックスも投資家たちからの強い要請を受け、チーム名の廃止を求める動きに加わった。

ワシントン・レッドスキンズのオーナー、ダン・スナイダー氏は、「チーム名変更を検討するプロセスを通じて、チームは自分たちの誇らしい伝統と歴史だけでなく、OBや組織、スポンサー、NFLそして地域社会からの意見も考慮できる」と述べた。

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「人間性を奪う言葉」

87の投資会社と株主は2日、レッドスキンズのスポンサーのフェデックス、ナイキ、ペプシコに対し、名称を変更しなければレッドスキンズとの関係を断つとの書簡を送ったと、業界紙AdWeekは伝えた。

ペプシコに宛てた書簡には、「『レッドスキンズ』は、肌の色で人を規定する、憎しみに満ちた人種差別的な表現で、人間性を奪う言葉に変わりない」とある。

ペプシコの広報担当者は、「この問題について、NFLとワシントン・レッドスキンズの経営陣と数週間協議してきた」と述べた。

「変化の時が来たと考えている。チームが本日発表した対応を嬉しく思う。今後もパートナーシップを続けていくのを楽しみにしている」と、同社は表明した。

ナイキのウェブサイトには、2日時点でレッドスキンズの商品は掲載されていなかった。NFLの全32チームのうち、レッドスキンズだけが同ウェブサイトのインデックスから削除された。

BBCはナイキにコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。

レッドスキンズのスナイダー会長兼CEOはかつて、このチーム名は「名誉の印」だとし、断固として継続していく姿勢を見せていた。

フェデックスの対応

フェデックスは1999年、2025年までの契約で、メリーランド州にあるレッドスキンズの本拠地(約8万2000人収容)の命名権を2億500万ドル(約約220億円)で取得した。

しかしフェデックスとレッドスキンズのつながりはそれにとどまらず、フェデックス創業者のフレデリック・スミス会長兼最高経営責任者(CEO)は同チームの少数株主でもある。

6年前にウィスコンシン州を拠点とする先住民オナイダ族が名称変更をフェデックスに要求した際には、フェデックスの株主たちは、レッドスキンズのチーム名維持を承認していた。

しかし今では、黒人男性ジョージ・フロイドさんの死亡事件や、「白人と同じように黒人の命にも意味がある」という意味が込められた世界的な抗議運動「Black Lives Matter」を受けて複数企業が人種問題に対する自社の姿勢を再検討している。そうした社会情勢の中でフェデックスは、レッドスキンズにチーム名の変更を求めるに至った。

(英語記事 Redskins agree review of controversial name