2020年07月06日 13:19 公開

米ラッパーのカニエ・ウェスト氏(43)は4日、11月の米大統領選への立候補を表明した。自身が尊敬していると語るドナルド・トランプ大統領と対決する可能性がある。

ウェスト氏は「神を信じ、我々のビジョンをひとつにして未来を築くことで、アメリカの約束を実現しなければならない」とし、「合衆国大統領に立候補する!」とツイートした。

https://twitter.com/kanyewest/status/1279575273365594112


妻キム・カーダシアン・ウェスト氏と米起業家イーロン・マスク氏が支持を表明。マスク氏は「全面的に支持する!」とツイートした。

https://twitter.com/elonmusk/status/1279577069005897728


しかしウェスト氏が実際に立候補に向けて動いているのかは不明。

11月の大統領選に向けて、米連邦選挙委員会(FEC)にウェスト氏の名前は登録されていないとみられる。FECのデータベース上の一番近い名前は、2015年に緑の党で登録された「カニエ・ディーズ・ナッツ・ウェスト」。住所は「1977 Golddigger Avenue, Suite Yeezus」で、資金調達はしていないようだ。

ウェスト氏は4日のツイートで、特定の政党に所属して立候補するのかは言及しなかった。

いずれにせよ、選挙まで4カ月しかない現段階で、主要政党の指名を争うのは不可能だ。

無所属候補として投票用紙に名前を載せるには、一定数の署名を集めて期限までに各州で登録しなければならない。一部の州ではすでに締め切りが過ぎているが、そのほかの多くの州で登録する時間は残されている。

今年の大統領選は現職のトランプ氏(共和党)と民主党のジョー・バイデン前副大統領の一騎打ちとなる可能性が高い。

過去にも出馬を表明

ウェスト氏が大統領選への立候補を表明したのは今回が初めてではない。

2015年のMTVビデオミュージックアワードでは、2020年大統領選への立候補を決めたと発言。しかし昨年11月、米ビジネス誌「ファスト・カンパニー」主催のイベントに出席した際には、立候補を2024年まで先送りするとした。

ウェスト氏はこのイベントで、「きみたちは何を笑っているんだ?」、「私たちはすごくたくさんの雇用を生み出しただろうから、私は立候補(run)はせず、歩くことにする」と、述べた。また、選挙のために「Christian Genius Billionaire Kanye West」(キリスト教徒で天才かつ億万長者のカニエ・ウェスト)と名前を変更することを検討していていたと付け加えた。

トランプ氏と面会し、ハグ

2018年、ウェスト氏とトランプ氏はホワイトハウスで奇妙な対面を果たした。「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に)」と書かれた帽子をかぶったウェスト氏は、ののしり言葉だらけの発言をし、トランプ氏は「大したもんだ」と述べた。

ウェスト氏は「ここにいるこの男が大好きなんだ」と言い、着席していたトランプ氏に歩み寄ってハグをした。トランプ氏は「本当にいいね」と述べた。

また、「みんな、黒人なら民主党員に決まってると考えている」と述べ、アフリカ系アメリカ人が圧倒的に民主党の有権者だとする考えを退けた。

妻のキム・カーダシアン・ウェスト氏は夫の立候補表明を星条旗のアイコン付きでリツイートした。

キム氏は近年、アメリカの刑事司法改革に関する発言で影響力を増しており、トランプ氏に働きかけて複数の囚人の釈放に成功している。

(英語記事 Kanye West again says he will run for president