2020年07月13日 11:35 公開

南アフリカは12日、新型コロナウイルス流行を受けた新たな対策を発表した。6月に解除されたアルコール飲料の販売禁止を再開したほか、屋外でのマスク着用や夜間外出禁止なども盛り込まれている。

シリル・ラマポーザ大統領は、今年に入って2回目となる禁酒令について、国内の医療システムへの負荷を軽減するためだと説明した。

南アはアフリカ大陸で最も新型ウイルスの被害を受けている。

新型ウイルスの感染者は25万人を超え、死者は4000人以上に上る。政府は年内にこれが5万人まで増える可能性があるとしている。

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先週には、1日当たりの感染者数で最多記録を更新。その半分近くが、流行の中心地となっているハウテン州に集中している。

ラマポーザ大統領は演説で、「ほとんど」の人が感染拡大を防ぐ対策を取っているものの、「互いを尊重し守りあう責任を持たずに」行動している人がいると述べた。

「パーティーを開いたり、飲んで騒いだり、マスクを着けずに人ごみの中を歩き回る人たちがたくさんいる」と大統領は指摘した。

ラマポーザ氏はまた、新しい施策は新型ウイルスの嵐を乗り切る手助けになると説明。緊急事態宣言を8月15日まで延長するほか、午後9時から翌午前4時までの外出禁止を発表した。

南ア政府は、新型ウイルス患者向けに各地の病院で計2万8000床を確保している。しかし大統領は、看護師や医師、理学療法士など1万2000人の医療従事者がなお不足していると話した。

南アフリカでは3月から6月にかけての3カ月間、アルコール関連のけんかや家庭内暴力を阻止するためにアルコール飲料の販売が禁止されていた。

この政策については、医師や警察からは、禁酒令によって病院に搬送される負傷者の数が激減し、大きな変化があったとの声があがった。

一方、同国のビール醸造所やワイナリーからは、商売を奪われてしまったと苦情が出ていた。

(英語記事 South Africa bans alcohol again to combat Covid-19