2020年07月13日 15:05 公開

インド映画界(ボリウッド)の著名一家の3世代が、新型コロナウイルスの感染症COVID-19にかかった。西部マハラシュトラ州の当局が明らかにした。

元ミス・ワールドの女優アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャンさん(46)と娘のアーラディヤさん(8)は、12日の検査結果で新型ウイルス感染が判明した。

その前日には、夫で俳優のアビシェークさん(44)と、義父で俳優のアミターブさん(77)が感染により病院に入院した。

男性2人の症状は軽いという。

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アビシェークさんは、「医師が退院を決めるまで」親子で入院するとツイートした。

アイシュワリヤーさんは、国際的にも有名なボリウッドのトップ女優。米ハリウッドの映画にも出演している。

1994年にはミス・ワールドに選出。現在、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の親善大使を務めている。2003年には、インド人女優として初めてカンヌ映画祭の審査員に選ばれた。

アイシュワリヤーさんと娘は症状が出ていないという。夫のアビシェークさんは、妻と娘は自宅で自主隔離するとツイートした。

BBCのラジニ・ヴァイディヤナザン南アジア特派員は、バッチャンはインド最大のスター一家で、事実上の王族とみなされていると説明。その中心がアミターブさんだとした。

あふれる応援メッセージ

そのアミターブさんは11日、約4300万人に上るツイッターのフォロワーに、COVID-19の検査で陽性と判定されたと告知。

「COVIDで陽性と判定された、病院に入院した、病院は当局に報告し、家族とスタッフが検査を受け、結果待ちだ」と投稿した。

アミターブさんは半世紀を超える俳優人生で、200以上の作品に関わってきた。


アミターブさんは息子アビシェークさんと共に11日、ムンバイのナナヴァティ病院に入院した。アビシェークさんは、2人とも症状は軽いとツイートした。

インドのANI通信は病院広報の話として、アミターブさんが隔離棟に入っていると伝えた。アミターブさんは、過去10日間に接近した人たちに対し、検査を受けるよう呼びかけた。

当局によると、アミターブさんの妻ジャヤーさんは検査で陰性だった。他の家族の結果は不明。

ムンバイ市当局は、市内のアミターブさんの自宅の外に、「封じ込め地区」と書かれた幕を取り付けた。

ソーシャルメディアは、一家への応援であふれている。女優や元クリケット選手ら有名人もメッセージを寄せている。


ハーシュ・ヴァルダン保健相は、「親愛なるアミターブさん、迅速な回復を全国民とともに祈っている! あなたはこの国の数多くにとってのアイドルであり、国を象徴するスーパースターだ!」などと述べた。

アミターブさんは、「Zanjeer」や「炎(Sholay)」などのヒット映画に主演。1970年代に名声を得た後、数多くの賞を受けてきた。

ラジヴ・ガンジー政権時代の1984年には選挙で国会議員になったが、政府内の汚職に幻滅したとして3年後に辞職した。

最近は、政府の新型ウイルス対策のメッセージ伝達に協力してきた。

インドでは12日、感染者が2万7100人確認された。累計は85万人近くに上り、世界3位の多さとなっている。検査と医療スタッフの少なさに対して、国民から不満の声が出ている。

(英語記事 Virus hits three generations of Bollywood family