2020年07月14日 16:26 公開

200年以上の歴史のあるスコッチ・ウイスキーブランド「ジョニー・ウォーカー」は13日、2021年から紙製ボトルでの販売を開始すると発表した。

ブランドを所有する飲料大手ディアジオは、環境にやさしいパッケージでの試験販売を始める計画だと明かした。

現在、ジョニー・ウォーカーのラインアップのほとんどはガラスびんで販売されているが、ディアジオは商品全体でプラスチックの利用を控えたい考え。

ガラスびんも製造過程でエネルギーを消費し、炭素を排出する。

紙製ボトルの製造に向け、ディアジオは新会社パルプレックスを共同創設。この会社はユニリーバやペプシコにも紙製パッケージを提供するという。

ディアジオは、2021年春から利用する予定の紙製ボトルにはパルプが使われ、全体がリサイクル可能だと説明している。

そのため、消費者は分別の手間なく、ボトルをそのままリサイクルに回すことができるという。

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飲料品各社は、環境汚染を減らし、製品をより持続可能性の高いものにするため、紙製ボトルの開発を行っている。

ビール大手カールスバーグ(デンマーク)は独自の紙製ボトルの開発に着手。イギリスのフルーガルパックは、再生紙を使ったワイン用の紙製ボトルを製造している。

一方コカ・コーラは今年1月、使い捨てペットボトルにはなお需要があるとして、引き続き利用すると述べた。

プラスチックゼロを目指し

ディアジオによると、紙製ボトルはパルプを圧縮したあと、マイクロ波で処理される。また、ボトルの内側にはコート剤が塗布され、ボトルと内容物が直接触れないようにする。

従来の紙パックは内側をプラスチックでコーティングすることで水漏れを防ぐが、ディアジオは、この紙製ボトルではプラスチックのコーティングは使わないとしている。

消費者が生態系への影響を気にするようになったことで、企業はプラスチック包装の削減を求められている。

INGによると、2018年に欧州で飲食品に使われたプラスチック包装は820万トンに上る。

ギネスビールやスミノフ・ウオッカなども手掛けるディアジオは、全製品の包装でプラスチックが占める割合は5%以下だとしている。

しかし、ガラスびんの製造過程もますます効率化しているとはいえ、砂や石灰岩などの素材を天然ガスで溶かす製法がほとんどで、そのカーボン・フットプリント(二酸化炭素などの排出量)は非常に大きい。

(英語記事 Johnnie Walker whisky to be sold in paper bottles