2020年07月15日 14:19 公開

覆面アーティスト・バンクシーによる新作が、イギリス・ロンドン地下鉄のサークル・ライン車内に登場した。くしゃみをしたりマスクで遊んだりするネズミなどが描かれた、マスク着用を促す作品となっている。

バンクシーは14日、清掃員の格好をした、バンクシーとみられる男性が映った動画をインスタグラムに投稿した。

動画では男性が地下鉄の乗客にその場から立ち去るよう指示し、車両内のあちこちにネズミのステンシルアート(型紙にスプレーを吹き付けて絵柄を作成するアート)を施す様子が確認できる。

https://www.instagram.com/p/CCn800cFIbe/


ロンドン交通局(TfL)は「厳格な反落書きポリシー」に従い、「数日前に」この絵を消したとしている。

「マスクをせよ、さらば与えられん」と名づけられたこの作品には、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)から着想を得たポーズをとったり、マスクを着用したりしているネズミが多数あしらわれた。

中にはくしゃみをするネズミや、除菌ジェルをスプレーするネズミもいた。

また、運転席のドアにはバンクシーの名前が書かれた。

動画の最後には、駅の壁に「私はロックダウン(都市封鎖)された」と書かれているのがわかる。直後に地下鉄のドアが閉まると、「でもまた立ち上がる」とのメッセージが現れ、英ロックバンド・チャンバワンバが1997年に発表した曲「タブサンピング」が流れる。

ロンドンでは公共交通機関のすべての利用者はマスクを着用しなければならない。

TfLは声明で、「フェイスカバー着用を人々に奨励しようとする気持ち」をありがたく思うと述べた。

「我々の顧客へのメッセージを新しいかたちで、適切な場所で伝えてもらう機会を、バンクシーに提供したい」

BBCは今回の作品について、TfLがバンクシーと連携していたのかどうか、また、そうでない場合にはバンクシーの行為が安全保障上のリスクをもたらしたかどうかを問い合わせている。

ブリストル出身のバンクシーは活動の初期に、地下鉄でネズミやサルをスプレーで描くことが多かった。

(英語記事 Banksy dons cleaner disguise to spray paint Tube