2020年07月20日 12:10 公開

香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は19日、新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が100人を超え、過去最多を更新したと発表した。これを受け、新たな制限を実施するとした。

保健当局によると、この日の新規感染は108件。うち83件が香港内部での感染で、残り25件は市外から持ち込まれたものだという。

林鄭行政長官は、香港は「非常に重要な」局面にあると説明。新型ウイルスが抑え込まれている「兆候は見られない」と話した。

今後、警察など市民生活に不可欠な職務以外の公務員が在宅勤務となる。

検査を拡大

また、1日1万件まで検査を拡大し、屋内の公共施設でのマスク着用を義務付ける。香港ではすでに、公共交通機関を利用する際には顔を覆うことが義務付けられている。

香港では6月にディズニーランドが営業を再開したものの、香港自治政府が人と距離を取る施策を再開させたため、約1カ月で再び閉鎖を余儀なくされた。

先週にはバーやスポーツジム、クラブの営業が停止されたほか、レストランも午後6時以降は営業できなくなった。こうした施策も継続されるという。

香港では今年初めに急速かつ厳格な流行対策が敷かれたため、これまで感染者数は比較的少なかった。しかし最近になって流行が加速し始め、過去2週間で500人が新たに感染している。

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香港当局はこのところ、新型ウイルス対策として、6月4日の天安門事件追悼集会や、7月1日の香港返還記念日の民主化デモなどを相次いで禁止している。

しかし多くの市民らは、警察が新型ウイルスのアウトブレイクを理由に民主派の集会を規制していると懸念。数万人が禁止をよそに集会に参加した。

中国政府は6月、香港国家安全維持法を制定。これにより、国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託といった犯罪を犯した場合、最低3年、最高で無期の刑が科される。

民主派の活動家らは、この法律が香港の「一国二制度」で認められた高度な自治や市民の自由、権利を侵害しているとしている。

一方中国政府は、昨年6月から香港で連日続いた反政府デモのような活動を止めるためだとして、国安法の必要性を主張している。

(英語記事 Hong Kong reports biggest one-day rise in cases