2020年07月21日 11:45 公開

日本でスポーツをする若者たちは練習中、身体的、言語的、性的な虐待を受けてきたとする報告書を、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が20日、発表した。

報告書は50種の競技にわたる計800人以上を調査対象にした。

「拳で殴る、平手でたたく、食事や水分の摂取が多過ぎたり不十分だったりすることが、虐待には含まれている」とHRWのグローバル・イニシアチブ担当ディレクター、ミンキー・ワーデン氏は述べた。

日本では今週、東京オリンピックが始まるはずだった。日本オリンピック委員会(JOC)と日本スポーツ振興センター(JSC)には、この報告書へのコメントを求めている。

JOCは2013年、各競技連盟において虐待の根絶に向けた対策を取ると約束した。選手たちの1割以上がいじめやハラスメントの被害を受けていたことが、内部調査で判明したのを受けたものだった。

JOCはまた、女子柔道選手に対する指導者の身体的虐待が認められたことを受け、全日本柔道連盟への交付金を停止した。

「HRWはこの世界的に深刻な問題に、日本が断固として対応し、率先して取り組むことを求める」とワーデン氏は述べた。

若者の19%が殴打など経験

報告書はインタビューによる調査と、オンラインのアンケート(757人が回答)、8つの国内競技団体の面会調査をまとめた。

24歳以下の回答者381人のうち19%が、スポーツをしていた間にたたかれる、拳で殴られる、平手打ちをされる、蹴られる、地面に押し倒される、物で打たれるといったことを経験したと答えた。

全体の18%が言葉による虐待を受けたことがあると回答。子どものときにスポーツをしていて、性的暴行や嫌がらせを受けたと答えた人も5%いた。

国際オリンピック委員会(IOC)は、「HRWの報告書を確認した。残念なことに、嫌がらせや虐待は社会の一部であり、スポーツにおいても起きている」とする声明を発表。

「IOCはどこにおいても、すべての運動選手たちの側に立ち、いかなる虐待も、スポーツに関わるすべての人への敬意を求めるオリンピック精神の価値観に反すると宣言する」

(英語記事 'Japanese athletes suffered abuse'