筧誠一郎(eスポーツコミュニケーションズ代表)

 2020年1月10日、ツイッターで「ゲーム禁止」という言葉がトレンド入りしました。香川県議会が「ネット・ゲーム依存症対策条例」の素案をまとめたと報じられ、インターネット上で大きな話題となったからです。

 私はこの条例とその成立について、とにもかくにもエビデンス(根拠)とコミュニケーション不足が問題だと考えています。多くの人が条例に関して特に反応した主なポイントは、次の4点です。

・インターネットやコンピューターゲームの過剰な利用が子供の学力や体力の低下のみならずひきこもりや睡眠障害、視力障害などの身体的な問題まで引き起こすことなどが指摘されていて、世界保健機関(WHO)において「ゲーム障害」が正式に疾病と認定された
・18歳未満の子供のゲーム利用時間は平日60分、休日90分まで
・スマートフォン利用は中学生以下が午後9時まで、それ以外の子供は午後10時まで(家族との連絡、学習目的は除く)
・保護者はこの基準(後に「目安」と変更)を順守させるよう努めなければならない

 この内容に対し、数多くの批判的な意見がネット上で表明されました。それはすさまじい勢いで、全ゲームユーザーを敵に回したかのような状況でした。内容についても、感情的なものから学術的なアプローチまで、さまざまな意見であふれ返りました。

 香川県の条例でゲームが注目される中、1月11~12日に、東京都主催によるeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」が東京ビッグサイトで初開催されました。

 オープニングセレモニーには小池百合子知事も来場し、さまざまなゲームの競技大会が開催された華やかなイベントでした。私も、メインステージで行われたトークセッション「eスポーツってなんだろう?」のモデレーターを務めました。
※写真はイメージです(ゲッティーイメージズ)
※写真はイメージです(ゲッティイメージズ)
 登壇者は、格闘ゲームで世界王者にもなったプロゲーマーの「ももち」こと百地祐輔さん、ゲームを実況解説する「ゲームキャスター」の日本の第一人者、岸大河さん、女性アイドルグループ「フィロソフィーのダンス」のメンバー、十束(とつか)おとはさんという、異色の顔ぶれでした。十束さんはゲーミングPCを自作するほどのゲーム好きです。