2020年08月07日 11:34 公開

インドは6日、新型コロナウイルスの検査で陽性と判定された人の数が200万人を超えたと発表した。確認された感染者の数が200万人を超えたのは、アメリカ、ブラジルに次いで3カ国目(米ジョンズ・ホプキンス大学集計)。

インドの発表によると、過去24時間に6万2170人の感染が確認され、累計感染者数が202万5409人となった。

インドは先月17日に、新型ウイルス感染が確認された人の数が100万人を突破したばかり。わずか20日間でさらに100万人増えた。増加ペースはアメリカやブラジルよりも速い。

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インドではここ数週間でウイルス検査の実施件数が大幅に拡大されているが、状況は州ごとに異なる。

新たな感染のホットスポットの発生が、感染者数の増加につながっている。しかし、同国では致死率が低いことが、経済活動の再開の動きに拍車をかけている。

一方で、州によっては、特定の都市あるいは地区での活動を制限したり、地域的な断続的ロックダウン(都市封鎖)を含む措置を取ったりする対応がみられる。

インドの公式データによると、同国の死者数は約4万700人で世界で5番目に多い。しかし専門家たちは、約13億人の人口を考慮するとそれほど大きい数字ではないと指摘する。

報告の遅れや、新型ウイルスが死因かどうかを判断する方法の規定などを理由に、インド政府は新型ウイルスの感染症COVID-19による死者数を実際より少なく数えているとして非難されている。

厳しいロックダウンを2カ月近く続けた後、インドは6月初旬から着実に経済活動を「解除」しつつある。

検査数も増加している。ただ、州によって100万人あたり4万人を検査するところもあれば、同6000人にとどまっているところもあり、依然としてばらつきがある。

例えば、先月に検査数を増やした南部アンドラ・プラデシュ州では、感染が確認された人の数が急速に増加しており、今やインドで3番目に感染者数が多い州となっている。


「ごたまぜのパンデミック」――スーティク・ビスワス記者BBCニュース(デリー)

インドでは20日間で新型ウイルスの感染者数が100万人から200万人へと増加した。これは、アメリカ(43日間)やブラジル(27日間)よりも速いペースだ。そして、1日の新規感染者数も世界最多となっている。

感染の封じ込めを難しくしているのは、インドという国の大きさや人口、異種混交性だ。州ごとに感染が一進一退する「ごたまぜのパンデミック(世界的流行)」になっている

ムンバイにあるアジア最大のスラム街ダラヴィや首都デリーでの感染の封じ込め成功は、インドが新型ウイルスに対して無防備ではないことを示している。しかし、今後長い間、私たちと共存していくことになる新型ウイルスを封じ込めるために、より強固な戦略が必要なことにインドは気付く必要があると、複数の専門家は指摘する。

国家的な封じ込め戦略を構築するために、インドはあらゆるレベルでの強力な政治的リーダーシップを使い、「公衆衛生、医療、社会的支援、財政部門」をひとつにする必要があると、疫学者のバラマー・ムカルジー氏は言う。

また、こうした戦略は、各地域ごとに異なるものにする必要もある。インドには新たな厳しいロックダウンを敷く余裕はない。しかし、ムカルジー氏が指摘するように、「私たちは気を抜いて運命に身をゆだねるわけにはいかない」のだ。


(英語記事 India passes two million Covid-19 cases