2020年08月15日 14:54 公開

日本は15日、第2次世界大戦での降伏から75年目となる日を迎えた。安倍晋三首相は、「戦争の惨禍を2度と繰り返さない」と誓った。

安倍氏は15日に開かれた全国戦没者追悼式で、「この決然たる誓いをこれからも貫いていく」と述べた。

安倍氏はこの日、東京の靖国神社に私費で玉串料を奉納した。参拝はしなかった。同神社は戦争指導者を合祀(ごうし)していることなどから、議論の的となっている

一方、安倍内閣の4閣僚がこの日午前、靖国神社に参拝した。中国と韓国の怒りを呼ぶことが予想される。

4年ぶりに閣僚が靖国参拝

NHKなどの報道では、小泉進次郎環境相、萩生田光一文部科学相、衛藤晟一沖縄北方相、高市早苗総務相が参拝した。

閣僚の靖国神社参拝は4年ぶり。同神社には多数の戦争犯罪人と戦没者がまつられている。

萩生田文科相は記者団に、「先の大戦で尊い犠牲となられた先人のみたまに、謹んで哀悼の誠をささげた」と述べた。

韓国大統領は言及せず

韓国では同日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の式典で文在寅(ムン・ジェイン)大統領があいさつに立ったが、靖国神社参拝には触れなかった。

文氏は、韓国政府がいつでも、歴史問題について顔を合わせて話をする準備ができていると述べた。

韓国と日本は、植民地時代(1910~1945年)の韓国人の強制労働に対する補償問題をめぐって対立している。

日本との戦闘では、イギリスおよびイギリス連邦の7万1000人が犠牲となったと推定されている。そのうち、戦争捕虜になった人は1万2000人を超えた。

日本占領下の中国と韓国では、何百万人も死んだとされる。

日本では、アメリカが原子爆弾を広島(8月6日)と長崎(同9日)に投下してからほどなく、終戦となった。

1945年8月15日、裕仁天皇(当時)が国民に向かい、戦闘の終了を発表した。日本は9月2日、降伏文書に調印し、正式に降伏した。

同年5月8日にドイツが降伏し、ヨーロッパ戦勝記念日となった。だが、アジア太平洋地域ではこの後も数カ月間、戦争が続いた。


<分析>ルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員

東京の靖国神社には日本の戦没者約250万人がまつられている。

この日朝、気温36度の猛暑と新型コロナウイルスの感染流行にもかかわらず、何千人もが参拝の列をつくった。

靖国神社には、連合国からA級戦犯として有罪判決を受けた、戦時の指導者14人もまつられている。

日本の閣僚級の政治家がこの神社を訪れることに、中国と韓国は強く反発している。

そのため、天皇は一度も靖国神社を参拝したことがない。終戦日の公式な行事は別の場所で開かれている。

しかし今朝、安倍内閣の4閣僚が靖国神社を参拝した。安倍氏も玉串料を奉納した。

このことは、終戦から75年がたっても、日本を支配するエリートが戦時の侵略に対して心から悔いているわけではないとする中国と韓国の見方を強めるものとなるだろう。


(英語記事 Japan marks 75 years since end of WWII